オペラ『イーゴリ公』 | みゆーしゃのロシア日記

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ロシア人の旦那さんと結婚して、ロシアに移住。
ロシアでの生活についてや、ロシアの気になるニュース、ロシアでの子育て奮闘記などいろいろ書いてます。100%自己満足なブログです( ´,_ゝ`)

昨日、13日の金曜日&ロシアの旧正月は朝からいろんなことがモリモリ盛りだくさんでした。書きたいこともいっぱいあるのですが、順を追って書いていきます。

昨日は朝から夕方まで、あっちこっちをロシアの在留資格の取得のために動きまわっていて、夜になるころにはクタクタでした・・・。

でも!!!昨日の夜は10年来の夢が叶う日でもあったので、疲れたとか言ってられませんでした!

私の10年来の夢とは、オペラ『イーゴリ公』を本場ロシアの劇場で鑑賞することです。というのも、私は昔バイオリンを弾いていたのですが、へなちょこな割にオーケストラで弾かせていただいていました。

その時に演奏した曲の中に、この『イーゴリ公』の中の『韃靼人(ダッタン人)の踊り』があります。今まで弾いた曲の中で一番好きです。

とにかく主題のメロディが美しくって、初めて聴いた瞬間からもう虜になってしまったんです。また曲全体で曲調が変わった時のスピード感やバイオリンの弓を弦の上で弾かせながら演奏するなどといった手法も好き。

その当時はまだロシアに興味なんて全くなかったけど、この曲の作者がボロディンという人でロシア人だということは知っていました。でもいつの頃からか、自分が特に気に入る曲の作者が決まってロシア人であることに気付いて、その頃からだんだんとロシアに興味を持っていったのを覚えています。

さて・・・。本場ロシアで『イーゴリ公』を鑑賞したい!!!その夢はなかなか叶うことがありませんでした。というのも、近年ではなぜが『イーゴリ公』の公演が極端に少なくなっていたからです。どこのАфишаをみても見つからない&見つかっても年に2~3回で予定が合わない・・・という状況が続いていたからです。

そのことについては旦那くんもよく知っていました。それで旦那くんもこまめにАфишаをチェックしてくれていました。去年の年末、旦那くんが『イーゴリ公』の公演予定を発見!!!すかさずチケットを買ったというわけです。
(今年は月1程度のペースで上演される予定みたいです。)

今回鑑賞したのはНовая операというТрубнаяという駅にある劇場。


ちっちゃめの劇場でしたが、逆に私はこういう方が好きかも。
中はこんな感じ。


でもこういう劇場で売ってる飲み物とか食べ物ってえらい馬鹿高いですよね?!スプライト(500ml)が250ルーブル(750円)だったし、パンのスライスしたパンにサーモンをのせただけっぽいオープンサンドも200ルーブル(600円)でした


あー、オペラの感想を書こうと思ってたのに、なんで食べ物の話になってんだろ・・・

ということで本題に戻ります

今回の私たちの席は前から2列目の中央・・・。そうです!旦那クンが今回は奮発していい席取ってくれました

やっぱり間近での生オケの演奏に、オペラ。
最高でした・・・・


なんだか幕が開けた瞬間、別世界に引き込まれたようでした。

オペラも休憩をはさんで後半部へ。

そして、私が演奏したあの曲。
あの曲に魅かれてロシアにも興味を持ち始めた、私にとっては運命の曲。

このオペラの最大の見せ場。『韃靼人の踊り』。

地上が朝を迎えるような勇壮な雰囲気と、その後に続くオーボエの主題・・・。

キターーーーーーーーーーっ



と思った矢先・・・。

舞台には何故か超太った女優さんが、真っ赤なアラブっぽい衣装をきて、かもめかもめみたいなされてる真ん中で、腰をくねくねしながら踊ってる・・・・・!!!!!!!!!!!

はっ・・・・・、がはっ 
( ̄□ ̄;)!!!!


隣に座ってた旦那くんも気付いたらしく、肩を震わせて笑い始めた・・・!!!

もう曲どころじゃなくなってしまいましたよー。もう笑うのをこらえるので精いっぱいで・・・。

でも、「いやいや!この瞬間を10年も夢見て、やっと今日こうして聴けてるんだから、こんなことで集中力をきらしてなるものか!!!」と、気合いを入れ、敢えてその女優さんのいる方向から目を逸らそうとした。

するとその瞬間、その女優さんは相変わらず、かもめかもめみたいなされてる中心で、くねくねしつつさらにその場でまわり始めた・・・・!!!
Σ(~∀~||;)


もう限界っっっ!!!!
私の腹筋もう限界!!!!

・・・とそんなこんなで一番大好きな場面に集中できなかった、未熟な私でした。
(T_T)

10年待ってたのにね。
(´∀`)
10年夢見てたのにね。
(´∀`)

てかなんであのキャスティング???と普通に疑問に感じる・・・。

それを帰り道に旦那くんに言ったら、「あー、あれはきっと敢えてそういうキャスティングにしたんじゃないかな?だって僕も彼女のおかげで今日のオペラすっごく印象に残ったし!」ってー・・・

クラシックのオペラにお笑いの要素はいらないだろう・・・?と思いつつ、家路につきました・・・。




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