『今、あの絵が浮かんだ・・・』


『なに?楽しい絵?』


『トラウマの絵・・・・』


『トラウマ・・・・』


『・・・人はトラウマをたくさん抱えて成長していくのさ』


『そっか、大丈夫?』


『大丈夫じゃないけど。行ってくる!』


ASの特性をもつ息子との会話はスリリングだ。


ほんとにその琴線のありようにはひやりとする。


きっともっと、どすんと応えてやれたらいいのだろう。


わたしの器が、もっと厚くてきめ細かいといいのに。


息子の生きる道、どこか他の国にないだろうか。