抗がん剤治療で患者が『分かる現実』 梅澤充医師のブログより3 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。

私は、未だ、目に見える遠隔転移を
しておらず、
遠隔転移後の治療は経験がなく、
自らの経験を語れませんので、

「治らない癌」を長年、極少量の抗がん剤
による個別医療(保険診療)で
治療し続けていらっしゃる
梅澤充先生のブログを
転載させていただきます。

梅澤先生より:
    私の記事はどう扱っていただいても
    構いませんが、
    事実をお書きになって下さい。
    私はブログ上で『事実』しか
    書いておりません。

   梅澤先生の『事実』の文章を
   そのまま転載いたします。
   文字の大きさだけ、私の意図で一部
   変更しました。

ーーーーー

2017年9月1日

現在の医学知識では、

白血病やリンパ腫、骨髄腫などの
血液がん以外の、
ほぼすべての固形がんで、
シッカリ確認されていて、
医療者なら誰でも分かっていることは、
根治手術や根治の目的の放射線治療
以外の治療では、
固形がんは根治することはない。
という現実です。

しかし、現在では、
手術不能や再発などの治らないガン、
末期ガンに対して、
信憑性はどれほどか分かりませんが、
若干の延命効果があるそうです。
大規模な患者集団における比較試験を
積み重ねてきた結果、
30年以上むかしの鈍い機械の目で診断されて
無治療で放置された患者群よりは、
長生きできるそうです。

現在の進化した機械の目を使った場合の
無治療患者群と、
抗癌剤使用患者群との比較試験は、
行われていませんので、
じつは、正確な延命効果も
知られていません。
その時代背景での
差異・誤差を、
タイムリードバイアス
と言いますが、
その大きさは誰にも
分かってはいません。

そんな状態で、
標準儀式のメニューは決められていて、
確実な死を約束してくれます。
それは、医療の進化の過程で仕方がない
ことです。

しかし、それを受けなければならない
患者さんには、
医療者にはまったく
知り得ない事実が
簡単に分かります。
副作用の多寡です。


治療・儀式の効果として、
ガンの縮小が客観的に観られたとしても、
それが、多くの患者さんが望む、
延命につながるか否かの将来の事実は
じつは誰にも分かりません。

骨髄抑制など
自覚症状の出ない、
しかし深刻な副作用で、
一時的な縮小など、
タダの糠喜びに終わる
かも知れません。

また、その縮小が、辛く厳しい、
楽しい生活を犠牲にした上に
成り立っているとしたら、
それを患者さん本人が、
本当に望んでいることなのかも分かりません。

標準的に激しい副作用は、
何回も繰り返されるうちに、
患者さんのそんな思考回路さえ
完全に破壊してしまいます。

その挙句
「治療のために生きる」人生
終わられた患者さんを、
少なからず観ています。

患者さんご自身の思想信条が、
まだシッカリと残されている時期に、
個々の患者さんに対して、

延命効果すら
ハッキリとは分からない
治療・儀式に対して、
ご自身でシッカリ認識できる
副作用の多寡との、
比較検討を冷静におこなえば

標準的な毒による、
無残な被害者は
大きく減るはずです。

以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。

※梅澤先生が貼られている別記事へのリンク
   (水色字)はリンクを省略しました。
  梅澤先生のブログを直接ご覧下さい。
  今後も、いくつか記事を転載させて
  いただく予定です。

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