遠隔転移後は『無理しないがん治療』 梅澤充医師のブログより2 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。

私は、未だ、目に見える遠隔転移を
しておらず、
遠隔転移後の治療は経験がなく、
自らの経験を語れませんので、

「治らない癌」を長年、極少量の抗がん剤
による個別医療(保険診療)で
治療し続けていらっしゃる
梅澤充先生のブログを
転載させていただきます。

梅澤先生より:
    私の記事はどう扱っていただいても
    構いませんが、
    事実をお書きになって下さい。
    私はブログ上で『事実』しか
    書いておりません。

   梅澤先生の『事実』の文章を
   そのまま転載いたします。
   文字の大きさだけ、私の意図で一部
   変更しました。

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2017年8月29日

「治ることまでは難しい」と、
患者さんの気持ちを汲み取り?
「優しく表現」される、
治ることは起こり得ないガンに対して、
日本では「標準的抗癌剤治療」が
広がってしまっています。

それが、とても残忍な「儀式」であることは、
毎日それを執行している医療者が、
一番良く知っています。

もちろん治ることははじめから想定外であり
そのようなラッキーな患者さんは、
存在しません。

その治療・儀式を開始した患者さんの半分は
「確実に○ヶ月以内に亡くなる」
それがエビデンスです。

もちろん、裏を返せば、
「半分の患者さんは〇ヶ月を超えて
   生きていることが叶う」
というエビデンスです。

情報が溢れている現在の日本では、
「治ることがない」という現実は、
少しずつ閻魔様も認めざるを
得なくなってきて、

「治ることまでは難しい」という、
人を馬鹿にしたような言葉も、
少なくなりつつあるようです。

それはイイことですが、
残忍な拷問のような儀式への誘い込みは、
薬剤費用の高騰に合わせるかのように、

治まる気配はありません。

治らないことが分かって
いるならば、
身体にもお財布にも優しく、
長く輝くいのちの時間を
楽しんだほうが、
人生得策だと感じます。


標準が必ずしも受けるべき
治療ではない
とは考えません。
ごく希には、
軽微な副作用で延命が叶う
患者さんも存在している
ことは事実です。

日本人は「みんなと同じ」が大好きです。
それを曲げて、
他の患者さんと違う道を歩むことには、
ためらい、迷いも大いにあると思います。
なかなか、踏ん切りがつかないのが
「普通」だと思います。

決心がつかないのであれば、
迷っている時間を
無駄にしないで、
先ずは、
時間の目を使うことです。

短い期間での経過観察を行い
敵が牙を剥いている状態
が判明すれば、
一回だけは「お試し」も
悪くないと感じます。

そして、その一回目が
効果があるのか否かを、
二回目に突入する前に
確認して、

同時に副作用が容認可能
であるのか、
最期までその儀式の
継続が可能であるか否かを、
ご自身の身体に訊いて、

「有効」かつ「容認可能」
と判断されれば、
それを継続することは、
けっして間違いだとは
思いません。

「一回や二回では分からない」
が口癖の閻魔様ですが、
彼らは、観たことがない現実は、
すべて「分からない」、「効かない」
の一言で、
一蹴してしまいます。

しかし、あれだけ大量に
注入する薬剤では、
確実に1回(1クール)で、
その効果の有無は
客観的に判定できます。

オプジーボのように、
はじめ効果が無くても、
後から、
それが確認されるという
薬剤もありますが、
少なくとも大量の細胞毒では
それはありません。


効かない細胞毒は、
寿命もQOLも大きく落とす
ことは、
閻魔様も認めるエビデンスです。

検査をしない理由は
何回か書いていますが、
細胞毒の効果は、
「一回だけでも十分に分かります」

泥沼に嵌って、
抜けられなくなる前に、
慎重に考えたほうが
無難です。

以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。

※梅澤先生が貼られている別記事へのリンク
   (水色字)はリンクを省略しました。
  梅澤先生のブログを直接ご覧下さい。
  今後も、いくつか記事を転載させて
  いただく予定です。

ーーーーー

「長く耀く命の時間」、
虎の門病院の高野先生も同じことを
仰っていると、私は思います。
正に私が、素敵な生き様として
ご紹介した方々の記事のような時間だと
私は思います。

標準治療の副作用に悩んでいる方向けに
ブログを転載させていただきたい、と、
私が転載許可をお願いした直後の記事
ですので、標準治療を行う病院で、
患者は、どう対処すべきかも、
書いて下さったような気がしています。

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