Arch Linuxに挑戦(2)基本システムの導入 | 見よう見まねのブログ

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Arch Linuxをインストールするにあたり、まずはArch Linux日本語HPを読みました。
ビギナーズガイド
https://wiki.archlinuxjp.org/index.php/%E3%83%93%E3%82%AE%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89

「Arch Linux は i686 互換の、最低 64MB の RAM を積んだマシンで動作します。」
すごく軽量ですね!RAMは2GBあれば、SWAPも使わなくて済むようです。
旧式の非力なノートPCにもって来いですね。

いちいち端末からいろんなコマンドを入力しないとインストール出来ないのですね。
まともにやると大変なので、ちょっと裏技を使い、横着しました。

(1)HDDのパーティショニングは省略
  マルチブート環境(Win, Linux各種)なので、予備のパーティションあり。
  新規にインストールなら、USB(CD)からPuppy Linuxを立ち上げ、GPartedを使う。
   これで、面倒なコマンド入力が省けます。

(2)GURBも省略
   マルチプート環境なので、後でmenu.lstに以下を追加しました。
  sda8(hda0,7)にインストールの場合です。

   title Arch Linux(sda8)
   root (hd0,7)
   kernel /boot/vmlinuz-linux root=/dev/sda8 ro
   initrd /boot/initramfs-linux.img


(3)日本語フォントは今使っているものをコピーし、流用。

(4)環境設定ファイルの修正は、Debianからエディター(geany)で行う。
   コンソールエディター(nano, vi)の使い方を良く知らないので。

とにかく、延々と続く魔法の呪文のようなコマンド入力を、途中何度も入力ミスに悩まされながら、続けます。本当に慣れないので、苛立ち、疲れました。

ダウンロードしたISO image(646MB)をUSBメモリーに、UnetBootInを使って焼きます。
(Puppy Linuxの場合は、BootFlashを使う。)

USBから立ち上げ、入力したコマンドは、ざっとこんな感じです。

# loadkeys jp106 <-- 日本語keyboardに変更
# nano /etc/pacman.d/mirrorlist で編集。jaistとtsukubaを先頭に移動。
# wifi-menu  <-- 無線で接続
# pacstrap /mnt base base-devel <-- 基本システム導入。
# genfstab -U -p /mnt >> /mnt/etc/fstab <-- fstabを作成
# arch-chroot /mnt <-- rootに移動し
# nano /etc/locale.gen <-- ロケール設定。以下の先頭の # を外す。
 en_US.UTF-8 UTF-8
 ja_JP.UTF-8 UTF-8
# locale-gen
# echo LANG=en_US.UTF-8 > /etc/locale.conf
# export LANG=en_US.UTF-8 <-- まだ英語のまま。日本語化後変更。
# nano /etc/vconsole.conf で KEYMAP=jp106 を記述
# ln -s /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime <-- タイムゾーン
# hwclock --systohc --localtime <-- utcでは無く。Winで9時間ずれ防止の為。
# echo "(Host Name)" > /etc/hostname <-- ホストの名前登録
# passwd <-- rootのパスワード設定
# pacman -S wireless_tools wpa_supplicant wpa_actiond dialog <-- 無線アプリ
# systemctl enable netctl-auto@wlp*****
 <-- 自動接続設定。wlp****** は、# ip link で確認。( # iwconfig でも可)
# systemctl enable dhcpcd.service <-- 有線LAN(DHCP)接続の場合
# useradd -m -g wheel (user) <-- ユーザの追加
# passwd (user) <-- ユーザのパスワード設定
# pacman -S sudo <-- sudoをインストール
# visudo
(注) 変更内容の保存、終了方法が分からず、延々と苦労。最大の難関。
     以下を書き換え、終了は、:wq  でリターンキーを押す。WriteしてQuit。
Defaults env_keep += "HOME" <-- 先頭の # を消す
%wheel ALL=(ALL) ALL         <--  同上

以上で基本システムが導入できたので、一旦再起動し、次のステップへ。
# exit
# umount -R /mnt
# reboot

基本システムがインストールされたところで、# free でメモリー消費量を見ると、
僅か25KBです。
Kernal Versionは # unsme -r で確認結果、4.1.2-2-ARCH でした。

Debian Jessieでサポート外のUSB無線端末、Planex GW-US300MiniS(2019:AB24)が使えたのにはビックリ。通常、Linuxで継続的にサポートされた無線端末を使うのが無難です。
端末から、rt2800usbのサポート状況が確認できます。
# modinfo rt2800usb
# modinfo rt2800usb | grep v2019  (Palnex のVendor ID=2019のみ表示)
# modinfo rt2800usb | grep v0411  (BuffaloのVendor ID=0411のみ表示)

< 所感 >
Arch Linuxは、まるでハリーポッターの世界です。
一人前になるには、難しい魔法の呪文を間違わずに使うことが求められます。
何故、インストーラが無いのか?疑問です。
インストーラーがあれば、所要時間も短く且つ正確にインストール可能です。
Archは敢えてこうした障壁を設けて、初心者を排除しているのでしょうか?

< 問題点 >
無線LAN接続の設定が保存されておらず、自動接続できない。
再立ち上げ毎に # wifi-menu で設定する必要がある。

次は、デスクトップ環境の整備と、アプリの導入です。
まだまだ道のりは遠いです。

魔法かけアーチを築く道遠し