2011-07-14 17:06:13

近藤誠氏「抗がん剤は効かない」批判①延命効果はないの嘘

テーマ:近藤誠氏への反論
予告よりずいぶん遅くなりましたが、近藤誠氏の新刊「抗がん剤は効かない」に対する反論記事を連載します。
前回までの記事は少し細かくなりすぎて見づらいという意見がありました。
近藤誠氏の主張は抗がん剤は効かない立場から都合よく抗がん剤の問題点を取り上げています。それに対して全て反論するため長くなりました。
今回のシリーズでは必要最小限で簡潔明瞭に説明します。

彼の最新刊「抗がん剤は効かない」では以下の文面があります。

~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~
・昔と比べて長生きしているのは、おそらく錯覚です。(中略) 抗がん剤で長生きするというのは,データ的に認められていない。多数の臨床試験を積み重ねてきても、結局、証明されていないのです(p.61)
~~~~~~~~~ここまで~~~~~~~~~

他にも大腸がんに対するベクティビックス、腎がん、肝がんに対するネクサバールでOS(全生存期間)が投与群で非投与群で差がないからなぜ認可されたのか、認可を取り消すべきだと主張しています。
PFS(腫瘍増大までの期間)良好だからと言っても検査時期で操作できるからだめだというわけです。

これに対しては以下の図を見てください。
ベクティビックスだけでなく他の抗がん剤のでも同じ論理で読者を欺いています。



$がん治療の虚実-くろす60

がん治療の虚実-125ベクティビックス
がん治療の虚実-OSベクティビックス

延命効果が証明されていないという主張はこのクロスオーバー試験と言う事実を隠蔽しているから可能なのだ。
彼の著書には一言も書いていないが、学会ではこのクロスオーバーこそが全生存期間で差が出ない理由の一つとして常識になっている。

一般人相手に理論的に説明しているように見せかけても、所詮都合の悪いデータを無視して自説を形成しているので学会内で専門家に論争を挑めない。

文藝春秋の時の記事から少しは是正されたかと思いましたが、認めると主張が全て崩れるから無視しているのだろう。
はっきり言ってこの「クロスオーバー試験」の件だけで彼の著作はアウトだと言っていい。
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26 ■無題

クロスオーバー試験なるものは、理解しがたい。

効果を判定すべき対象薬剤を効くと仮定し、対照グループにも76%投与している。

このことの論理性をもっと説明しなければ、この解説は腑に落ちない。

25 ■人生というのは自分で考え抜くべきものだし、悟性と直感で磨きぬいて生きるべきだ

sho氏
 人間てのは、ずるいものだ。
 わたしゃ、「抗悪性腫瘍剤としてよみがえりつつあるサリドマイド」とか、いろいろ情報や歴史を、
掘り起こし、中国古典とか「マキャベリ著作集」を読んで、未来を見ていますが、大体古典どおりに世の中や世論も推移していく。
 人間ってのは、古典のように推移する、
「プリンシプルというものがろくにない者が多い」と見ている。
 私はあまり「医学的統計や確率」は、あまり興味がなく、確率・統計の根本部分から見ていくべきだと思っている部類の人間です。

 なぜなら、1970年代あたりに、別種の確率論ともいえる、
「代数学的確率論」
という学問も出てきたからです。
 それは確率論でありつつ、代数学が深く入っている。
 その故に、
「前提を忘れて論じるえらい人」が多くなってきました。
 たとえば、確率なんかに必要な「位相」「測度」
は教えられなかった可能性がある。

 もし、その前提が、こういう「延命する・しない」

 「議論の前提が相応しくなかったり」
する危険が、絶えずm、内包されているように思うからです。

 マスコミはこの論議を激しくして、利益を節度なく追及し、また医薬の世界では、「抗悪性腫瘍剤による儲けの追求でバカ情報を吹き込み、適切に使えばよいものを潰す」ことが多い。

 そして患者は、「自分の人生の選択」を「専門家」だからとか言って、己の人生の選択を任せる。
 そして、悪作用があれば、その無知を棚に上げて「裏切られた」と、被害者ヅラする。

 そりゃ、狭心症や虚血性心疾患、急性の肝炎であれば、話は別ですが・・・
 ですがね、そういう「救急性の疾患」でなく、十分考えて、十分くいの無い選択をすべき病気こそ、悪性腫瘍ではないですか?

 近藤みたいなのは「批判者」として、この世界には必要です。

 そうは思いませんか?
 人間は、間違いまくる動物ですので。

24 ■母親の乳がん

 世に知られれば、ラディカルなことを書き発言するものです。それは、よほどの慎重のヴィルトウがないと無理なもので、同じ立場になれば貴兄もそうなるし私もそうなる。そういうものではないですか?しかし母親の乳がんには参りました。医者の父が、ノルバで副作用アリミデクスで副作用が出たから、通常量の十全大補湯で免疫力を挙げるといって、「再発防止」を家族に公言してたら、見事に三度目の乳がんになった。
 これがオヤジを混乱させた。アレは精神的に弱い。私は、乳がん医が、述語療法としてアリミデクスを投与5年となったとき、「和漢剤を共用投与させねば耐えられまい」と思い、すぐ処方が一発で浮かびました。
 紫根牡蠣湯。
 見るところ、抗がん剤の力を挙げて副作用を抑える補剤。オヤジを見て長柄、「十全で効果があったかどうか判定できんやつが」と思いながら、「これならオヤジにも使えるだろう」と、がんがん医って導入させました。煎じ薬ですが、乳がん適用もあるので、まあ使えるだろうと。
 で、しばらくしてオモロイことが起こりました。
 あるとき、アリミデクス単独財になったとき、マーカーは上昇し、アリミデクスの副作用に母が苦しみだした。
 ところが、紫根牡蠣湯が再び使われだすと、マーカーは下がり、副作用も一気に軽減されましてねえ。「ほれ見い。抗がん剤に穂剤は、抗がん剤の副作用を減らして、効果を挙げる常道やろ。南山堂の書物にあるくらいだし、おめえのような漢方オンチにも使えるように選定したんじゃ。お前が、落ち着いている振りしてうろたえている間にな」と。
 世の中は面白いものです。
 医者じゃないが、漢方に通じていると、結構いいものです。
 漢方といっても、攻撃毒性のあるものは、本草の知識で裂けました。
 ま、5年アリミデクスに耐えて、一生紫根牡蠣湯は飲むように仕向ける必要がありますが。

23 ■昔はまともなことを書いていたけどなあ・・・

 世に大きく知られ、ラディカルな発言をするようになったり、そういう内容の本を書いてしまうようになると、「昔の近藤氏と今の近藤氏」とはちがう」と思うんですよ。
 ちなみに私が服用している「遅発性ジスキネジアとジストニア」の緩和のために、漢方の知識をフルに選び取った漢方処方には、防癌効果があるというのが多いのですよ。世の中は不思議なもんです。ここで、少し、ある経験談をしようと思います。
 オヤジは医者でして、偶然スキルス胃がんが見つかって、胃の5分の1残して切除、それで10年。ですが、食べ物の油とかに敏感になったり、物を選んで食うのに苦労の連続でした。それで10年。術前、述語抗がん剤は、オヤジは医者ですから、それらがあまり成績がよくなく、手遅れで死ぬときの身辺整理のために抗がん剤の延命法は使用するという方針でした。問題は母でした。(つづく)

22 ■Sho先生

ご多忙の中、メッセージ有難うございました。

また一つだけ書かせて下さい。
懺悔のような文章になりますが……

私は、癌に効くだろう食材や、例えばやめておいたほうが良いと自分が思った治療や薬、これらを見つけるたびに、今まで癌が原因で亡くなられた方々を思うと、とても苦しくなります。

こんなふうに必要な情報を見つけることが出来るのは、その方々がご自身の身をもって証明されていった経緯やデータが残っているからだろうと思うからです。

その方々が味わった苦しみがなければ、今の私達夫婦はあり得ません。

このことが、私を常に苦しめます。

主人の癌がもし無くなっていったとしても、手放しで喜べない自分がおります。

すみません、Sho先生の温かさに甘えて書かせて頂きました。

21 ■はじめまして

>この近藤という人は許せませんさん

反論する訳ではありませんのでご理解下さい。

近藤誠先生は、治療に立ち向かう患者さんに配慮していない訳ではないと思います、むしろ、「直ちにいまやっている治療をやめたほうが身体には良かれと強く思う」そんなお気持ちも見え隠れしているように感じます。

でも私自身は、治療というものが身体にどんな影響を与えるかを知り、もし今、体内の癌細胞が如実にあらゆる身体の機能を破壊していない段階であれば(早期)、そして治療をしない他の方法が身体に悪い影響を与えずQOLが低下しないと知ったなら、迷わず治療を遠慮する形を取りたいです。

治療の結果がどうであれ、私は全国の医師の先生及び医療に携わる看護師さん方々にとてもとても感謝しております。

がん検診推奨でこれからも癌患者さんは増え続け、今の三大治療が標準治療のまま変わらなかったなら、苦しみ続ける患者さんはもっとたくさん増えると思います。

癌患者さんは、
癌細胞と闘っているのではなく、
「治療と闘っている」のではないでしょうか。

治療の結果がどうであれ、私は全国の医師の先生及び医療に携わる看護師さん方々にとてもとても感謝しております。
こんなにありがたいことはないです。

あとは「患者さん自身がどうするか?」だと思います。

あなた様は、もしかしたら癌治療に携わる医師の先生なのでしょうか、それならば治療に耐えていらっしゃる患者さんに御気遣いを見せるそのコメントも、とても理解出来ます。
間違いでしたらすみません。

長くなりましたが、わかりにくい文面で申し訳ありません。

20 ■Re:反証に乏しい

>まこっちゃんさん
簡単にデータの改ざんと言われますが、現在の抗がん剤臨床試験は、試験開始前に事前登録しないと論文として受け取って貰えませんし、試験が終了するまでデータセンターは試験担当者に結果を教えません。したがって中間解析で、試験が確実に有効あるいは無効と判断された場合は突然試験中止を勧告されることが珍しくありません。
ほとんどが多施設共同試験ですから、個々のデータは担当者も知り得ないわけです。現実的には改ざんする可能性はかなり低いと思われます。

19 ■反証に乏しい

他人が出した証拠を基にしている時点で反証に乏しい。
そのデータの信頼性は確実と言えるのでしょうか?
データなど都合のいいようにいくらでも改ざんされている世の中、そんなもの持ち出し反証するのは間違い。
自らでデータを作成するところからやらないと本当の反証データとは言えませんよ。

18 ■Re:無題

>名無しさん
2011年の文藝春秋での「抗がん剤は効かない」記事で「転移性大腸がんでは無治療と比べた臨床試験は存在しないのですが...」と書いていますが、その後の週刊文春のがんセンター医師の記事で
「転移性大腸がんや局所進行大腸がんを対象として、複数の化学療法と支持療法のみを比較した臨床試験が存在する。さらにそのメタアナリシス(複数の臨床試験を総合的に分析した結果)では、全生存期間において統計的有意差を持って化学療法群が優れていることが示された(BMJ2000; 321:531)」と反論されています。
それに対する近藤誠氏の再反論では、「昔はなかった」という意味だったと弁明しているものの、生存曲線の形が奇妙だというあまり意味のないコメントのみで、抗がん剤の延命効果については事実上否定できていません。
今年のASCOで発表のあったFIRE3試験では転移性大腸がんに対するFOLFIRI療法で扮し標的薬のベバシズマブとセツキシマブのどちらを上乗せする方が生存期間が延びるかを検討しています。ここではPFSは両群で差が無いにもかかわらず、セツキシマブのほうが全生存期間で有意差をもって勝っているという逆転現象が話題になっています。その理由は色々言われていますが、この場合文句なく延命効果を示せたと言えるでしょう。

17 ■無題

「結局どちらも投与しているので、抗がん剤が効かないという根拠にはならない」という理屈はわかりましたが、では抗がん剤が効くというデータを示した生存率はどこにあるのですか? 何かを証明するときは、それが「ある」と主張する側が証拠を提示するべきでしょう。近藤誠の言いたいことは、ようするにそういうことだと思います。

16 ■Re:Re:そもそも反論になってません

>前コメントの続き(間違って送信したので)

>ぽこぽこさん
このベクティビックスの臨床試験自体、大腸がんに対して抗がん剤の2次治療まで行っていた患者さんのみを対象としています。つまりすでに抗がん剤の延命効果を享受した上で、それ以上の延命の上乗せ効果がベクティビックスという新薬にあるかどうかという確認作業に過ぎません。
つまり、ベクティビックスのクロスオーバー以前にこの試験においては抗がん剤に延命効果があるかどうかはすでに決着しているわけです。

15 ■Re:そもそも反論になってません

>ぽこぽこさん
このベクティビックスの臨床試験自体、大腸がんに対して抗がん剤の2次治療まで行っていた患者さんのみを対象としています。つまりすでに抗がん剤の延命効果を享受した上で、それ以上の延命の上乗せ効果がベクティビックスという新薬にあるかどうかという確認

14 ■Re:無題

>abcさん
臨床試験が有意差があるかどうかを判定するプロは統計学者ですが、患者さんにとって意味あるものかどうかを判断するのが医者の役目です。そして抗がん剤の副作用以上に患者さんのQOL改善と延命に繋がると判断すればその治療を勧めます。その大前提として医師が患者さんの価値観を理解し、患者さんが治療の意味を理解していることです。

13 ■Re:無題

>abcさん
臨床試験が有意差があるかどうかを判定する

12 ■Re:クロスオーバー

>まはさん
全く同意します。
近藤理論は、抗がん剤は効かない=延命効果がない、苦しいだけというものである以上、反論としては延命効果がある、苦しくないないしかありえません。
それが言えない時点で負け負けです。

11 ■そもそも反論になってません

近藤理論では、抗がん剤は効かない=延命効果がない、苦しいだけとなっています。
したがって、反論としてはいや効く=延命効果があるとするしかありません。さすがに苦しくないとは言えないでしょう。
クロスオーバー試験だから差がないんだといっても反論になってません。

10 ■無題

>Shoさん
医学研究者は統計的に有意差のある論文を書かないと評価されない。たとえ数か月でも、延命効果が統計的に有意であれば、その論文は医学の発展にとっては意味があるし、それを書くのが医学者の仕事だ。私が医学者でもそういう論文を書くだろう。医学者が悪いのではない。しかし、統計学的に高度に有意でも、患者にとっては「有意味」ではない。統計的有意差と実質的有意味差は区別されねばならない。たった数か月の延命では、抗がん剤による苦しみによって、トータルとしてのQOLが、幸福が、減じてしまうからだ。意志疎通の問題としてはこれが1番大きい。

9 ■Re:Re:無題

>abcさん
患者さんのリテラシーと病院側の意思疎通に大きな問題がありますね。
近藤先生の理論には抗がん剤でがんの痛みを取るという思想が欠落しているような気がします。

8 ■Re:無題

>この近藤という人は許せませんさん
新刊本も出て最近また話題に上ってくるようになりましたね。本人は信念があってやっているのでしょうが、反論もしっかりしていきたいです。

7 ■Re:無題

>この近藤という人は許せませんさん

副作用から逃げずに、苦しみにのた打ち回って、抗がん剤によってほんのちょっと延命して死ぬのも自由です。しかし抗がん剤を投与しないで、モルヒネで痛みをとり、QOLの高い人生最後の時間をいつくしむのも本人の自由です。近藤さんは後者の道があることを示し、世論から支持されている。

6 ■無題

売名行為、金儲け主義の医師にしか見えません。こういう本を買って有難がる読者も理解できません。馬鹿かと。
癌治療は苦しいですからね。逃げるのは勝手。ただ、逃げずに立ち向かってる患者も少なからずいるということに配慮できてない時点で、医師として失格な人物だと思いますが。

5 ■Re:クロスオーバー

>まはさん
ベクティビックスを投与しても結局腫瘍が増大するんだから、要するに「効かない」ということですよね。下図を見ると、投与しても結局、直せないで急速に死んでいます。それが患者側の正直な気持ちです。ちょっとくらいの曲線の差は関係ない。直せないなら、副作用で苦しまない分、投与しないほうがQOLが高い。

4 ■クロスオーバー

結局どちらにも投与しているから差の有無については言えない、と言っているにすぎず、そこで全く投与してない場合は記載がない

3 ■Re:クロスオーバー試験て何?

>上原 丘さん
例えばAとBの二つの薬剤を比較するのに別々の患者さんに投与するという縛りを無くし、同一の患者さんで、時期をずらしてそれぞれ投与し、その薬剤の効果を見る試験をクロスオーバー試験といいます。
AとBの薬剤の影響がなくなる時間をおいて投与しないとお互い影響が出ますが、臨床試験に必要な患者数が少なくてすみます。
ここまでは通常の説明ですが、今回の抗がん剤の話では、ベクティビックスを受けない群に割り当てられた患者さんも希望あれば受けられるという点がクロスオーバー可となっているわけです。欧米の胃がん初回化学療法でDCF vs CFの第三相試験、日本も含めた国際第三相試験HER2 陽性胃がんに対するXP+ハーセプチン vs XPのToGA試験は全生存期間で有意差が出ていますが、いずれもクロスオーバー不可となっています。つまりCF群に当たった患者さんが初回治療無効となった後にD(ドセタキセル)を使った、あるいはXP単独群に当たった患者さんがハーセプチンを使った後治療は許されなかったということです。
固形がんでは別系統の抗がん剤をなるべく使った患者さんほど生存期間が延びるという常識がありますが、クロスオーバー不可では使える抗がん剤が減るため、生存期間が短くなるのではないかと思っています。

2 ■便利な世の中ですので・・・

クロスオーバー試験が何かはgoogle先生に聞きましょう。
自分で調べようともせず、単語の意味がわからないから批判するべきではないとはとんでも理論ですね。

1 ■クロスオーバー試験て何?

近藤氏の著作を今さっき読んだ者です。腫瘍内科医との事ですが、クロスオーバー試験て何ですか?貴殿の説明がわかりません。なので貴殿の近藤氏への批判も信憑性が不明です。人を批判するならもっときちんとすべきだと思います。

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