2011-02-01 10:56:26

近藤氏「抗がん剤は効かない」への反論II-⑧思想の問題点

テーマ:近藤誠氏への反論
近藤誠氏の主張に疑問を感じる点はたくさんありますが、あまり専門的な話ばかりだと単調になりますし、読者もそろそろ飽きてきただろうと思います。
そこで今回は近藤誠氏のがん治療に関わる思想面での批判とそこからつながる日本のがん治療の問題点に移っていきたいと思います。
週刊文春1月27日号記事で近藤誠氏は以下のような主張をしています。
-----引用-----
がん治療に関心があるという医学生に進路相談に際し「腫瘍内科医になるのだけは止めなさい」、「理由は、転移性固形がんは治らない上、抗がん剤の毒性で患者を苦しめる。それを一生の仕事にすると、患者の苦悶に対して涙する感性を失いかねない。治らない患者を診るなら、患者・家族に感謝されるホスピス医の方が数等ベター」と伝えています。
-----------------

この記事を見てこの人は困った人だと思うと同時に、世間に与える誤解を解かないといけないと思った。
近藤誠氏の視点の問題点は以下の三つがある。

・抗がん剤は患者さんを副作用で苦しめるだけだ。
・治らないと意味がない。
・腫瘍内科医になると患者さんの苦悶に鈍感になる。

次回から上記の問題点を追求し、その先にあるがん治療界の問題点も明らかにします。
いいね!した人  |  コメント(5)  |  リブログ(0)

Sho(がん治療の虚実)さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

5 ■考えさせられるコメントです

>study2007さん
>治療がたまたま失敗した患者は不満を持ち、たまたま成功した患者は感謝する
もちろんその様な傾向はあっても、そんな単純なものではないと言う事を解説していきたいと思います。
「がん」の場合患者さんの不安要素がかなり大きいものです。実際治療がうまく行っている患者さんの話を聞きたいと言う人も多く、study2007さんの様な当事者の「声」はとてもありがたいものです。医者にはこの苦しみはわからない!と思っている人は大勢いますし。
一方医師側は医学雑誌「癌と化学療法」に毎月載っている症例報告のように抗がん剤治療で劇的にがんが縮小消失した例は実はそれなりにいると知っています。そのため不安と不信でいっぱいの患者さんの心理にやや疎く、実務的に抗がん剤治療を勧めてくる印象を与えているのではないかと思います。このような両者の意識の違いを明らかにしていくのも主目的の一つですからこれからも忌憚のない意見を聞かせていただけるとありがたいです。

4 ■Re:参考になります

>Sho(がん治療の虚実)さん

反論シリーズ楽しみにしております。ただ少し患者からの要望というか、主張というか、、捕捉をさせて下さい。

・患者の多くが自分の「治療選択」に過大に期待するとともに、仮にうまくいった場合に一般的な統計水準を超えた過大評価をする傾向があることは私も知っているつもりです。

 例えば立花隆氏が「抗癌剤から逃げる」ことを正当化するための理由探しに、近藤氏の様なインチキに容易にひっかかるのもその一例だと感じています。

・ただ私は自分の抗癌剤治療が比較的奏効したからという理由で、抗癌剤を肯定しているわけではなく、がんセンターで実施する水準の「程度」に抗癌剤を利用し、期待しているに過ぎません。

巨大な原発と多数の遠隔転移を持つ私の場合、抗癌剤単独での寛解はほぼ難しいことは、理解しているつもりですし、実際の経過もその「水準」の程度からそれほど外れているとは思いません。

私がブログで自分の経過を公開するのは「そんなに特別な事をしなくても現在の技術でより多くの癌は実は治せるんじゃないか?」という仮定を実証するという目的もあります。(重粒子などは非常に陳腐な20~30年前の技術に過ぎませんし、、、)

それに対して、「studyの奴は自分の治療がたまたま上手くいったから抗癌剤を肯定し、ブログに載っけてる」といった区分のされ方をされるのは私の本意とするところではありません。

また「治療がたまたま失敗した患者は不満を持ち、たまたま成功した患者は感謝する、、」といった切り分け方を今後このブログで展開するのは問題を矮小化してしまいそうで残念に感じます。

勿論、私や他の患者さんの評価や整理の仕方はshoさんの尺度があるでしょうし、このブログに何を書くのも自由です。今後の記載の行方を楽しみに拝見させて頂きます。(笑)

3 ■参考になります

>・…・さん
>study2007さん
ご意見ありがとうございます。
現在厳しい抗がん剤治療を継続している方と抗がん剤治療のいい結果を享受できておられる方と言う比較的対照的なお二人の意見はこれから続ける反論シリーズの参考意見として大変貴重な素材になります。
自分が今までに経験した患者さん、患者共同勉強会で感じた事も勘案して多くの患者さん、医療関係者に知っていただきたい事を書き綴っていきたいと思います。

2 ■それ以前に、、、

すくなくとも近藤誠氏に進路を相談する学生が居るとはおもえませんし、上記の記事も近藤氏特有の何かの勘違いか、創作ではないでしょうか?

二、三日前、近藤氏が再反論?したという週刊誌を立ち読みしてみましたが、もはや何が言いたいのかすら解らない落書きのようなものでした、、、、。

あの様なものが好んで読まれ、一定の支持を得ているとすれば、近藤氏の問題はもはや医療や癌治療以前の問題、たとえばこの国のマスコミや世論形成といった、国内インテリジェンスの総和の低さの問題の様に感じます。

1 ■無題

近藤氏の思想は、癌患者1個人としては同感です。副作用に苦しんでも延命希望の方もいらっしゃいますが、治らない癌、抗がん剤の効かない癌ならホスピスに力を入れて苦痛を取り除く事に全力を注いでほしいです。この先、癌が治るような抗がん剤が発明されたら、腫瘍内科希望者も多くなるかもしれません。

コメント投稿