阪神西宮_みやざき鍼_灸_ソメイヨシノ
世の中には美しい花は沢山あります。

けれども、現在の日本で暮らしている私達には、

桜の花ほど開花が待たれている花はないと思います。

3月の末になると、

テレビや新聞、ネットニュースなどでは、

“蕾が膨らんできた”や

“やっと一輪咲きました”などの

ニュースが連日のように流されます。


開花したら開花したで

花の姿を生放送で中継したり、

花見の様子をレポートしたりと

これまた沢山の報道が流れます。

何がこんなに私達を桜の花に惹き付けるのだろう?

ということが

私は気になってちょっと調べたり、

考えたりしてこれまでも

ブログにチラチラ書いてきました。



 

もちろん、

一つの理由でそうなっているなんてことはありえません。

いくつかの理由と

歴史的な偶然が折り重なって

今の桜人気に繋がっているはずです。

例えば、

 

  • 伝統として桜を愛でてきたという意識の堆積
    (ただし、愛で方の内実は時代時代によってかなり異なっているようです)
  • 卒業・進学・就職といった個人個人の人生の大きな変化を伴うイベントが桜の開花と同じタイミングで行われ共通体験として植え込まれる
    (ただし、地方地方によって桜の開花時期は変わりタイミングの合わない地方も多い)
  • 花見という習慣が一種の無礼講として働き、昼間からアルコールを飲んで発散することが社会的にも容認されている
    (アルコールが飲めない人にとってはどうなんでしょうか?)


などなどです。

そう言った理由の中でも私が気になるのは、

桜の花の下で起こる「からだ」の変化です。


花の下に入った時に、

私達の息の仕方が変わり

姿勢が変化を起こし、

意識のモードが変わります。

 

もちろん、

この変化の中には、

文化的文脈的な記号への

条件反射的な反応も含まれています。


ただ単に美しいものを見て

「からだ」が驚いているだけではありません。

「からだ」の驚き
        +
文化的文脈的な植え付け
        ↓
私達の「からだ」が同調した変化を始める
        ↓
私でない私達の価値観


つまり、
私達の共通の価値観が生まれ

再生産される

ナマの現場に毎年立ち合っている

ーということです。

もちろん、

花見なんか嫌いだという人もいると思いますし、

桜がいつ咲いて散ってしまったなんか

気にかけずに生活している人も沢山いると思います。

 

けれども、

そういった人たちを

毎年春に引き込んで

雪だるまのように大きく膨らんでいく

仕掛けを持った価値観だ

ーと言うことがとても気になるのです。

現在、

私達の価値観は細かく分断されて、

どんどん自分の小さな城の中へと撤退を始めています。

 

そういった状況の中でも

桜を巡る価値観は拡大を続けています。

これは驚くべきことです。



このことが

良いことなのか悪いことなのかはおいておいても、

私の考える「生活の価値」と

どこかで繋がっているのを感じざるえません。


 

「生活の価値」は私達が生きていく意味じたいを

根底から支えています(と私は考えています。)


そのことと桜を愛でる価値観は

どう関係してどう関係しないのか?興味はつきません。


少しづつでも
考えを整理していけたらなと
思っています。

 

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