メモ:右に倒れた状態の胸…よく見られる胸郭の形③
程度の差はあれ、多くの人が胸は右へ倒れ込んでます。これは、やはり利き手、利き目が右の人が多いためだろうと思われます。右手や右視界リードで動くために上半身が右へ引っ張られていると考えられます。そのせいか、座り込んで手を使う作業をしてる人やデスクワークの多い人は、右倒れの程度が強いように思います。
また、胸郭の中の内臓の左右差にも起因しているのかもしれません。肝臓や胃の反応(筋肉が縮む)を中心に右へ引っ張りこんでいるように見える例も多く見られます
。
なんにしても、少々の横倒れは異常とは言えません。大抵の人は少しづつ横に倒れているからです。
けれども、横に倒れていく度合がきつくなるに従って痛みや内臓の不調を訴える方が増えていきます。訴える内容は、倒れてる胸椎の高さ等で様々です。
胸椎4・5番で倒れる方は動悸や高血圧等、胸椎1~3は呼吸器や食道の疾患等、胸椎6~12は胃腸や肝臓・胆のうの疾患といった具合です。(※もちろん、胸椎だけで決まるわけではありません。肩甲骨や肋骨の動き、筋肉の硬さ・軟らかさ・有無等様々な要素がからみます。)
この倒れ具合を沢山見ていくと。症状のないゆるい倒れ具合と症状のある強い倒れ具合はグラデーションであることが見えてきます。
症状強い・多い
横倒れ強い
↑↓
症状弱い・少ない
横倒れ程ほど
↑↓
症状ない
横倒れ少ない
です。
また、症状が強く横倒れが強い人は年配の人に多いです。
反対に、症状がなく横倒れが弱い人は若い人に多いです。
このことより、
≪若い頃より胸の横倒れは徐々に進み、将来の病を準備している≫
と推測できます。ここから、
≪胸の横倒れが酷くなることを防ぐことは将来の病を予防する≫
ということが推測できます。事実、脇が弛み伸びて横倒れが解消されていくと体調が回復される方が大勢おられます。胸郭を弛めていくことはこのように病の予防につながっていくのです。
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