腕はどこまでですか?


と尋ねれば大抵の人は、肩の端から指先までを示すと思います。日常生活の中で使われている言葉としては、これで充分正しいと思います。


しかし、「からだ」を動かした時の実感からすると、腕は鎖骨の付け根-胸の真ん中近くまで達しています。試しに、鎖骨の一番内側の端の飛び出した部分に手を置いて腕を回してみて下さい。右腕を回すなら、右鎖骨内端に左手を置いて行います。

腕を大きく回すと、鎖骨内端が腕の動きに合わせて動くのが感じられます。

この部分を"胸鎖関節"と言います。胸骨と鎖骨の間の関節という意味です。胸骨は胸の真ん中のネクタイの所の骨です。胸鎖関節は文字どおり関節で、まさに腕の動きに合わせて動くのです。「からだ」にとって腕の付け根とはここだろうと思われます。


この胸鎖関節の内側には重要な器官が沢山通過します。大動脈弓、気管や食道などなど。胸鎖関節の動きがこれらの器官を刺激して調整に一役買っています。


中でも、リンパ液の流れに大きく影響してきます。上半身全てと下半身の一部のリンパ液は、この胸鎖関節の付近に集まり、ここから元の血液へと戻っていきます。この時、呼吸による胸郭の動き腕~胸鎖関節の動きによるポンプ機能が働いてリンパ液を排出するのを助けています。リンパ液は細胞等がだす廃液みたいなものです。これが淀むと様々な疾患の下地となります。ノド周りだと慢性扁桃炎や扁桃周囲炎。首周りでは自律神経失調症や甲状腺の病気。胸だと心臓病や喘息といった病の芽となっていきます。


胸鎖関節が硬くなり胸郭が鎧のようになるに従って淀みが増えます。そして、ここに病の種=未病を育てることになってしまいます。


ここから胸郭を柔らかくしていくことは肩コリ対策だけではなく、連動する胸鎖関節を動かしやすくして、未病を防いでいくこ側わかります。



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