パズルやクイズを解こうと考えたり、仕事の段取りを考えたりする時、私達は「頭で考える」とか「頭を使う」とか言います。これら言葉は私達の実感から来ていると思われます。考え事をしている時の自分を観察すると意識は眼の間~眉間~おでこに集まり視野が狭くなってきているのがわかります。鏡などで観察すると、コメカミから眉間にチカラが入り場合によっては眉根にシワがよってきます。


対して感情が動く時、私達は「胸が締め付けられる」とか「胸が躍る」とか表現します。これらの表現が実感に根ざしていることは言うまでもないでしょう。その中でわかりやすいのは心臓の鼓動ではないでしょうか。身の危険を感じた時、または、不意に訪れた幸運や驚きで私達の心臓は早鐘のように打つのを知っています。



もうひとつ、目立たない反応が胸には住んでいます。呼吸です。ストレスが続いた時、緊張感に私達は息をつめます。

緊張が解けた時、フーと一息ついてしまうのは、つめた息がゆるむからです。


ストレスや緊張が続いた時に、胸まわりを触ってみましょう。カチカチになっているのがわかると思います。腰回りや背中も触ってみましょう。板のようになって硬くなっているのがわかると思います。呼吸は浅くなり背中や肩の後ろへ"息"が入っていかないのがわかると思います。


     この胸がカチカチの状態が長く続くと自分で緊張しているとかストレスがかかっているとかわからなくなってしまい気にならなくなってしまいます。けれども、"胸郭の硬さ"は物事の感受の仕方に影を落とします。様々なことを悲観的に見る傾向が強くなってきます。様々な可能性がある中からネガティブな可能性を選んで見てしまいます。



強い悲しみや恐れに襲われた時、"胸郭が硬くなる"のがハッキリとあらわになってきます。普段では考えられない位に胸が硬くなり、まるで内側へしぼんでいこうとしてるみたいです。当然、息が詰まり呼吸が苦しくなります。ギューギューと押し込めらねた鳩尾や胸がギシギシとキリキリと痛くなります。
    東洋医学の世界ではこれを


「憂は肺を傷る」
「思は脾を傷る」


と表現しています。感情が「からだ」に影響を与えることを、脾や肺と言ったイメージ的内蔵から表現を与えようとしたのです。



さて、ここまでで1つ悲しみや悲哀から、癒されていく道が示されました。


胸をゆるめていく
息をのびやかにする


ことです。【胸が鎧】状態を抜け出していくことは、"感情の檻"を抜け出していくことでもあるのです。

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