コラム: 桜
桜がもうすぐ満開ですね。昨日は西宮も天気がよく、開花もすすみました。日中、公園の近くを通ると、桜の樹の下で集まってお弁当を食べたり、子供と遊んだりしてました。気持ちよさそうです。春の陽射しの下、お花見をする誘惑に、打ち勝って職場へ行くのは大変でした。
さて、こうやって毎日、桜の樹を気にかけていると、気づくことがあります。樹々たち、一本一本にも個性があり、さまざまな力で私たちの「からだ」に影響を与えているということです。
若木には、勢いと単調な力強さがあり、老木には、風雪に耐え曲がりながらも上向かうたくましさがあります。周りの環境や虫や病気との押し合いへし合いが、樹の勢いや弱さを作っているのが見えます。
私たちの「からだ」はそういった樹々たちの姿から、匂いから、美しさから何かを感じとり、私たちが気付かないうちに反応してしまっているようです。言い換えると、樹々たちの佇まいに感応してしまっているようです。
樹種の違いによる佇まいによっても「からだ」の反応が違います。
以下、樹種による反応の違いをちょっとだけ言葉にしてみました。(私の個人的な反応です。時、人、状態によって反応の受け方は違っていて当然だと思います。)
ソメイヨシノ
下腹から力が持ち上がってくるかんじがします。胸が開く感じもあるけど、強くない。上がった力が、外へあまり出ていかないで、内にこもってしまうような感じです。結果、花に酔ったような感じがします。
それから、ソメイヨシノは一本一本の個性が強くないので、沢山植えてあると全体で巨大な一つの樹ような気がして「からだ」が強く影響されてしまっている気がします。
ヤマザクラ
一本一本の樹がすごく違う。花の色、葉っぱの色、葉っぱの出るタイミング、枝振り等。だから、まとまった印象をもちづらいです。
でも、全体として、内にこもらないで、胸がひらくようなかんじが強いと感じる。結果、気分がすっきりするような感じを受ける。
山の中で会うヤマザクラは他の樹々たちの新芽の色とぶつからず、個性を放ちつつも風景の中にとけこんでいます。
エドヒガン
公園とかには植えてないこと多いので、山にいかないと会えないです。
ソメイヨシノの「からだ」を煽るような感じを持ちつつ、同時に軽やかさがあります。樹の個性もあります。
下腹から力を持ち上げられつつ、胸を開いて、外へ力が解放されていくような感じを受けます。
ではでは(^_^)/
お花見楽しんで下さい。
みやざき鍼・灸
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