ストレスと風邪の関係をどうとらえるのか?(肝気鬱結と衛気の関係を考えてみる)風邪予防対策⑯

 

~東洋医学(中医学)から見たストレス:風邪予防対策⑮~

の続きです


前々回と前回で中医学の

免疫に当たる“衛気”と

精神的ストレスに相当する“肝気鬱結”について調べて

そこから、

それぞれの「からだ」の実感というものを

類推してきました。

 

後、

ストレスと風邪の関係を「からだ」の実感を

探っていくためには、

精神的ストレスと免疫の関係に対応する

“肝気鬱結”と“衛気”の関係を

読み解いて

そこから

「からだ」の実感を探っていけば良いはずです。

 

東洋医学から見るストレスと風邪の関係

肝気鬱結が衛気の働きをどのように邪魔するのか?

今までの展開をザックリととらえると、

結局のところ、

 

精神的ストレス(肝気鬱結)が

 免疫(衛気)の働きを、

 どのように邪魔したか?


ということに収れんされると思います。

 

※逆にひっくり返してみれば、

 

  【衛気をどのように助けたか?】

 

という視方にもつながります。
(*衛気の働きを促進すると風邪をひきにくくなる→ストレスが風邪を防ぐ側面があると考えることが出来ます。)

 

肝気鬱結(ストレス)が衛気(免疫)の働きを邪魔をする3つのポイント


ストレスが衛気を邪魔をするポイントは

大きく分けて3つあるように私は思います。

 

  • ①衛気が作られる過程
  • ②衛気が全身に送られる過程
  • ③風邪の外邪(ウイルスや菌)が侵入してくる鼻・ノド・口での衛気の働き具合

 

以上の3つです。以下で説明を加えます。

 

①衛気が作られる過程


ストレス(内傷七情)が

衛気を作る内臓の働きを

邪魔していないかどうか?

―ということです。

 

もうちょっと具体的に

考えると以下のようなポイントが

浮かび上がるように思います。

 

  • ★ストレスで胃腸での栄養吸収が悪くなっていないか?(胃腸)
  • ★ストレスで下腹が冷たくなっていないか?(小腸・大腸・泌尿器・生殖器の気血巡り?(腎陽・元気))
  • ★ストレスで息が浅くなり空気がちゃんと吸えていないか?(肺)

 

例え、ストレスがかかっていても、

これらのポイントがクリアーできていれば

衛気はちゃんと作られているということです。

 

②衛気が全身に送られる過程
ストレスのために衛気が送られる途中で塞がれたり淀んだりしていないかどうかです。そう考えると以下のような部分がポイントになると思います。

  • ★ストレスで呼吸が浅くなり、全身に衛気を送れていない状態かどうか?
  • ★ストレスで衛気の通路が塞がれていないかどうか?

 

例え、ストレスがあっても、

これらのポイントを無事クリアーできていれば

衛気は末端へと届けられるはずです。

 

③風邪の外邪(ウイルスや菌)が侵入してくる鼻・ノド・口での衛気の働き具合


風邪と戦う最前線において衛気がちゃんと働くには実は前提があります。栄養・血液・体液が過不足なく届けられている場所であるということです。補給のない部隊はキッチリ働けないのは当然のことです。そう考えると口・鼻・ノドの状態は大切なはずです。

  • ★ストレスで、ノド・鼻・口への血液や栄養の循環が悪くならないかどうか?

  • ★ストレスでも、唾や唾液が出てノド・鼻・口を潤しているかどうか?

  • ★ストレスで、ノド・鼻・口がむくんだりしていないかどうか?

 

例え、ストレスがかかっていても、

これらの条件を口・鼻・ノドでクリアーできていれば

衛気は風邪と闘う力を充分に発揮するはずです。

 

~つづく~


次回は、ストレスと風邪 ~「からだ」の実感へ~

 

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