子育て通信58）ママもいつか死んじゃうの？

広島市内のこども園で、子育て通信「えがおがいっぱい」を発信しています。その第58号（2024年10月号）です。

相談

「ママもいつか死んじゃうの？」と聞かれました。どう答えたらいいでしょうか？

考え方

「ママもいつか死んじゃうの？」「ぼくも死ぬの？」「死んだらどうなるの？」……小学生くらいによくある質問ですが、年長・年中さんでも、聞いてくることがあります。

答えに正解はありません。子どもの理解度に応じて、①不安や恐怖を与えないように、②命の大切さを教えてあげてください。

子どもは、飼っていた昆虫やペットの死、葬儀への参加、絵本や物語を読むことなどで、「死」を少しずつ理解していきます。

かわいがっていたワンちゃんが死んで、子どもが大泣きをした、という方もおられると思います。そういった別れの悲しみも、大事な経験です。

そんなときは、「あなたが悲しいのは、あなたがワンちゃんを大好きだったってことだよ。ワンちゃんも、好きでいてくれてありがとうと言っていると思うよ」と声をかけてあげてください。

どうすればいい？

答えの例です。参考にしてください。

◆「ママもいつか死んじゃうの？」
「そう、みんないつか死ぬんだよ。でもママは、ずっとずっと長生きするから、なにも心配しなくていいよ」

◆「死んだらどうなるの？」
「それはだれも知らないの。ママは、死んだらお空にのぼると思っているし、そうするつもり。そしてお空からみんなを見守るつもりだよ、いつまでも」

◆「でも、一緒に遊んだりできないよね」
「うん、だけどお話はできるよ。心の中で、お空にいる人に話しかけてごらん。ちゃんと聞いてくれてるから。そして、こんなときその人はなんて言うだろうかと考えてごらん。その答えが、その人からの返事だよ」

◆「それでも、さびしいよ、悲しいよ」
「それは、それだけその人を好きだったってことだよ。だから、しっかり悲しんであげるといい」

◆「もしもママが死んだら、悲しいよね。でも、もしあなたが死んだら、ママは、もっともっと悲しい。だって、ママにとってあなたは、ママの命以上に大事なんだもの。だから、事故にあわないように、病気をしないように、自分を大事にするんだよ」

このブログに書ききれないことを本にしました。