シングルマザー、児童虐待、存在しない関係 | ニューヨークで国際離婚を考える

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【ニューヨークで国際離婚を考える】(MiyamotoLaw.net)の関連ブログとして離婚・DV・暴力犯罪・親権・ハーグ条約等について、
12年+の経験を持つ元国選弁護士の視点から情報を共有したいと思います。

ママ助けて!虐待防止のためにシングルマザーが気をつけること6つ

シングルマザーの平均年収は200万円前後で、経済的な問題と生活疲れの中、精神的に大きな負担を抱えてしまい、子どもの虐待に走ってしまうケースも少なくありません。 http://news.ameba.jp/20130927-78/ (Facebook等でシェア可能な記事)

【貧乏で苦労しているシングルマザー】【子供の虐待】をする。。。 なんとなく納得してしまいそうな結論(善意溢れるアドバイス付)ですが、走ってしまう前に考えてみましょう。

【虐待をした】とされる【特定】【シングルマザー】という大きなグループから、あるサイズの【サンプル】を選んで、様々な条件を均一化し、シングルマザーであること、児童虐待、年収の額、経済的問題、生活の疲れ、精神的な負担の関連性でも調査したのでしょうか? 調査方法は? どの他の母親グループと比較した【虐待に走ってしまう確立】でしょう? そもそも、平均年収200万円以外の、虐待・経済的問題・疲れ・負担等の【定義】は何でしょう? 

児童虐待の調査は困難を極めます。 
調査結果から結論が導き出される訳ですが、結論は世間の流行を追いかけます。金(それに順ずる物)が動くからです。 その反面、【根拠はない】【なんとなく当たっている】様な【気がする】確率、相関関係、因果関係が語られ、それに合わせたアドバイスが飛び交います。 

【シングルマザー】や【児童虐待】という大きなラベルを貼り付け、一人で子育てをしている女性達(=社会全体)に対して疑心暗鬼を生むような行為は許されるべきではないでしょう。 


アメリカでも同じようなプロパガンダが永遠と続けられています。 

男なしで子育てしたいくせに、最低賃金も稼げない、パートタイムしか見つけられない、冷蔵庫を食料でいっぱいに出来ない、仕事を休んで風邪を引いた子供の付き添いをしない、家賃を払えない、
いつも疲れている、いつもイラついている、いつも怒っている、いつも泣いている。 

だから、
虐待に走ってしまうかも知れない。。。  だから、手遅れになってしまう前に助けてあげよう。。。

何故【だから】なのかの説明はありません。 メッセージは【なんとなく納得できるような気がする】ので、世間も説明を求めません。 また、明確にされない【定義】を更に拡大・縮小すれば、結論が何であれ、思うままに証明することが出来ます。

【傲慢な善意と社会正義の押し売り】の結果はなんでしょうか? 貧困を理由に、シングルマザーから子供を【救助】し、子供を【可能性】から【保護】する。 母親の給料が安いから、経済問題を抱えているから、疲れているから、精神的負担を背負っているから。 ただ、ソレだけのことで。 

そして、壊した家族を今度は【サポート】するために、児童保護機関が生まれ、施設が作られ、カウンセリングが提供され、親と子供の頭数に合わせた莫大な援助金、補助金、支援金が流れる。 そして、本当の意味で【救助】が【必要】な子供達が忘れられていく。

アメリカで起こっていることは、反面教師として学ぶべきではないでしょうか?

ともかく、
 
世界中のシングルマザー(シングル・パパにも)と子供達に失礼だけでなく、非常に危険なことです。
 


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