【2:98】

4年ほど前、杉並の僕の家で
犬式のメンバーでもあったKINGDOM★AFROCKSのイズポンとNAOITOと
この曲の構想について話し合ったとき
世界の実体経済の99%は、1%の人によって占有されている、とか
モンサントの遺伝子組み換え作物の話なんかになって、
一体それらの情報が(今と比べてもさらに)世間に出回っていなかった当時、
僕らは憤りと、無力感と、音楽の使命感を燃やして
語り合ったものだった。

「おれらみたいな人種はいま、日本でどのくらい居るんだろうね。」
って話になって
酔っぱらった勢いで僕がサラッと
「2:98くらいっしょ」
って云ったら、イズポンとNAOITOが爆ウケして、

それから1年ほど寝かしたアイデアは、
震災後の2011年に
"2:98"
っていう曲となった。

その時は、バビロンシステムに対するマイノリティとしての意識で
どうせ俺らは理解されぬと、そういう風に吐き捨てたのだが、

あの頃と今は意識が変わった。

すべての個人は、理解され得ぬマイノリティ。
価値観は70億通り。
だからこそ「話し合い」の技術と伝達のエモーションが大切なんだ。
違いを解して尊重し合い、和をとるテクニック。
違いを介して仲良くなる、ココロ。

そして今、選挙に出て

2%って、、、

すっげーでかい数字じゃんって。思う。


5000万人が投票に行ったとしたら、
100万人。
まさに、比例区で政党が1議員生み出せる数である。


だから、俺たちはもう、マイノリティじゃないんだ。
かといって、少数派の痛みの分からぬマジョリティになんかなりたくない。

ただ、人数分の意見と影響力を
クニツクリ、マツリゴトに反映したいんだ。


NAOITO、ハンガー、レヨナ、鎮座DOPENESSとのマイクリレーによる、
強烈なアフロビートチューンができあり、ヴァイナルは即完だった。

僕のパート


回る地球と直接DEAL(取引き)
宇宙のSPINに身を投じる
麹(こうじ)、酵母、酵素、発酵
晴耕雨読のサクセスストーリー
ほとんど全てを買い占めたって
種の中まで操作したって
無駄!無駄!無駄!よ だって、これ自分で作れるもん
(FARMER)
裏の畑に種をまけ そう自分の芽になる種をとれ
そしてそいつを世界におすそ分け
サァー 日月地球の恵みは最大
パイがないなら自分で栽培
賭場から出ようぜ狂った経済
Bye Bye Bye Bye グローバル経済
倍々 フラクタル 増えてく実践者 」

KINGDOM★AFROCKS
feat. HUNGER/LEYONA/三宅洋平/鎮座DOPENESS
"2:98"