◆アガサクリスティー原作・三谷幸喜脚本の「黒井戸殺し」 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

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いつしか食べ歩きがライフワークになってしまった今日この頃。
美味しかった店はもちろん、雰囲気の良かった店を紹介していきます。
2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
ちょこちょこ地域別索引も更新中。
現在、「いいね」返しが出来ません。

昭和27年、殿里村の医師・柴(大泉洋)は、佐奈子(吉田羊)が睡眠薬の飲みすぎで亡くなっていたことを確認した。
佐奈子と恋仲だった富豪・黒井戸禄助(遠藤憲一)は落ち込んだ。

柴は黒井戸の義理の息子・春夫(向井理)を、猪の湯に訪ねた。
春夫は「必ず親父を説得する」と言ったが、詳細は教えてもらえなかった。

柴は夜7時に黒井戸の屋敷に入り、応接室に通された。
姪っ子の花子(松岡茉優)が春夫と婚約したと報告を受けた。

黒井戸はほとんど食事にも手をつけなかった。
黒井戸は、佐奈子が主人を毒殺していたこと、ある人物に脅迫され、お金も払っていることの相談を受けていた。
黒井戸に、佐奈子からの手紙が届いた。
脅迫した人物の名前が書いてあるようで、黒井戸は一人で読むという。

自宅へ戻った柴に、黒井戸が殺されたと電話を受けた。
柴が黒井戸の邸宅に駆け付けた。
黒井戸の部屋には鍵がかかっていて、呼んでも返事が無い。
執事の袴田(藤井隆)がドアをけり破って部屋に入った。
背中にチュニジアの短剣が刺さっていた。

刑事が到着。
最後に黒井戸に会ったのは、21時45分に部屋から出て来た花子だった。
事件当日の21時半、女中頭がお堂で春夫を見かけたという。

世界的に有名な探偵・勝呂武尊(野村萬斎)に相談したいと、花子が柴に相談した。
勝呂は医院の隣に引っ越して来ていた。
ひげを触りながら「勝呂にお任せあれ」
勝呂は柴に、助手(ワトソン)になるように誘った。
勝呂が捜査解明を手伝うことを、刑事も大歓迎した。
刑事の話によると、全員にアリバイがあるが、全員が容疑者。
黒井戸が、春夫(向井理)と花子の結婚に反対していた、とする証言もあった。

現場検証が始まった。
椅子が動かされて、誰かが佐奈子を脅迫していた内容の手紙が無くなっていた。

花子の供述では、黒井戸は結婚に反対していなかったと言う。

勝呂は湖で女性用の指輪を拾った。
柴が汚れを落とし、内側の文字「春より」と書いてあったのを見つけた。
弁護士(浅野和之)が遺言状を読み上げた。
義妹(草刈民代)への分与は15万のみと聞いて、気絶してしまった。
春夫にほとんどの遺産・562万円以上が相続されることになった。
黒井戸が現金化した10万円も無くなっていた。
黒井戸から叱られた若い女中・明日香(秋元才加)は、辞めることになっていた。

黒井戸と佐奈子の通夜が合同葬で行われた。
喪主・春夫がいない通夜だった。
関係者が集まったが、春夫がどこにいるか知っている者はいなかった。

勝呂は、盗み聞きの名人・袴田が以前働いていた隣村に行ってくるという。

柴の姉(斉藤由貴)が葬儀の手伝いで台所にいたところ、様子を見に来ていた春夫を見かけた。
刑事と一緒に探していた柴は、沢から滑り落ちてケガした。
不審な復員服の男(和田正人)が警察に確保された。

柴は今回の事件の備忘録を書いていた。
勝呂が目を通したところ、非常に綿密に書かれていた。

勝呂の部屋に、事件の関係者が集められた。
勝呂によって、関係者のウソが次々と明らかになった。
復員服の男は女中頭の息子だった。
ヒロポン中毒でちょくちょくお金を借りに、母親の所に来ていた。
女中の明日香が事件の日、お堂で会うことになっていた。
明日香は春夫と1か月前に結婚していた。
指輪は明日香が湖に投げ捨てたものだと告白。
花子は寝室から降りて来て、書斎から出て来たのでは無かったため、黒井戸が生きていた時間がずれることになった。
花子が寝室から10万円を盗んでいた。
義妹が遺言状を先に見て、10万円を盗むように花子に命じていた。
黒井戸が殺されたのは21時45分よりも前だった。
21時半に秘書が通りかかったときは、誰かと話をしていたのではなく、手紙を読み上げていたのだった。

「春夫はそこにいます」
勝呂が指さした所から春夫が現れた。
事件当日、柴は猪の湯に行って春夫に警察から疑いがかかっていることを教え、寺にかくまった。
寺から逃げて洞穴に逃げ込んだところ、勝呂と会ったのだった。

勝呂は翌日犯人について刑事のところに行くと宣言した。
(これもハッタリなのか)
部屋に録音機が無いことも指摘した。
秘書が部屋の前で21時半に聞いたのは録音機の声だった。

時限装置も作れるほど機械いじりが好きで、佐奈子を恐喝していたのは柴だった。
柴の姉の脳には腫瘍があり、アメリカの優秀な脳外科に姉を見せたかった。
それには多額の金が必要だった。

勝呂は、柴に睡眠薬の飲みすぎ自殺をするよう提案した。
そして、手記を書き上げてしまうように。
柴の死は事故死として取り扱って、半年後に手記を世に出す。
姉には真相を知らせないままにすると、勝呂は刑事と約束することにした。

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意外な真犯人を突いたミステリーだった。
「衝撃の結末」とラテ欄に書いてあったため、早い段階から大泉洋を疑ってしまっていた。
クリスティー作品に容疑者全員が犯人だったり、小説家・エラリー・クイーンの作品に、幼児が真犯人だったり、探偵が真犯人のものがすでにあるのが、僕の中学時代に読書家の間で話題になっていた。
残念ながらこれ以上の「究極の意外なミステリー」は無いのではないか。

しかし、関係者のウソの一つ一つを紐解いて真実につながっていったのは、見ていて面白かった。


「オリエント急行殺人事件」の記事はこちら(2015年5月5日)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://ameblo.jp/miyacar/entry-12022753111.html

では、明日。