第5回
陸王のアッパーの部分が弱点だと判明し、また素材探しが必要になった。
銀行の大橋はかつて繊維メーカー担当だったことも知る。
銀行からの最後通告もあった。
「こはぜ屋は泥舟だ」
逆転の発想で新商品を提案を思いついた。
シルクレイを使って軽い足袋。
足袋なだけに、源さんも賛成
足軽大将が街のホームセンターを中心にヒットし、追加発注を受けた。
これには源さんも顔がほころんだ。
今回ばかりは大橋も好意的に評価し、運転資金については稟議にかけるという。
茂木のところにアトランティス佐山が現れた
茂木はまずは断った。
ふく子(正司照枝)が心臓を悪くし入院し、若手が代わりを務めることになった。
歩いて帰るうちに飯山は、以前にお金を借りたシステム金融のヒットマンから、大地のいる所で襲われた。
行田総合病院に運ばれた。
足軽大将のオーダーを止めないためにもと、
長男が立ち上がった。
1週間で残り1000足作らないといけない。
マシンにもエラーが出て来た。
技術者2人が入院したと聞いて、大橋は融資を止めると言って来た。
大地からメールが来て、飯山は助けに行こうと病院をぬけだそうとした。
アトランティスは新型のR2を作成し、茂木へプレゼントするという。
佐山は茂木のところへ行って、「こはぜ屋はもうすぐ潰れる」と囁いて証拠を見せた。
妹が差し入れを持って長男の所に来た。
「お兄ちゃん、すごく楽しそう」
飯山の奥さんが、門外不出の設計図を長男に届けてくれた。「任せる」と言ってくれた。
エラー番号リストから、中央制御センサーが原因だとわかった。
「よく見つけたな」
「(部品は)もう売ってねえよ」
こはぜ屋のミシンと同じように部品のストックはあると言う。
「部品じゃなくて、人だ。代わりはいねえんだ。もっと自分にプライドを持て」
「もうとっくに見つけてるんじゃねえのか」
「大地、そろそろ戻るぞ」と言って倒れ、また病院に戻った。
「茂木選手も、飯山さんもまだ一生懸命走っている。
いつか必ず勝つ、茂木選手も飯山さんも。大地、お前もだ」
長男は嬉しかったに違いない。
エラーが取れて、親子は抱き合った。
ソールに亀裂が入った不良品が見つかった。
マシンに不具合が見つかる前のものだ。
長男に電話をかけ、社長自身が操作して不足分のシルクレイを作ると言う。
秩父鉄道がホームに着いたが、長男は会社に戻って操作した。
また面接を棒に振ってしまった。
ニューイヤー駅伝へのメンバーが発表され、茂木も含まれた。
融資は減額で短期になってしまったが、
大橋は立花ラッセルと言う織物の会社を紹介してくれた。
大橋は、こはぜ屋は将来性のある会社だと判断
宮沢は、タチバナラッセルを村野と訪問
大量発注でないオーダーも歓迎と社長から言われた。
茂木はこはぜ屋の情報を知ったことを村野に伝えた。
4代目陸王が完成
チェックした村野は「完璧です」
一同が喜んだのと同時に、茂木はR2を履く、「走りやすいシューズを選ぶのはランナーの当然の権利だ」村野は、茂木は悪くないとみんなに言った。
先輩の平瀬はニューイヤー駅伝を最後に引退すると、茂木に語った。
「俺の夢はお前に預ける」
宮沢親子と村野は競技場を訪れ、完成品を渡しに来た。
茂木は軽さに驚いた。
ニコニコしながら走った。
「気持ちのいいシューズは初めてです」
長男も頭を下げた。
「そう簡単には絶対につぶれません」
村野は茂木に「悔いのない走りをしろ。
そのためにはどっちのシューズを履いても俺たちは構わん」
最後にそう声をかけた。
2018年元旦
毛塚も6区にメンバー変更して、報道陣がざわめき出した。
6区の中継所にこはぜ屋のメンバー。
アトランティスの2人も現れた
バスを降りた茂木はR2を履いていた。
こはぜ屋の一同はガッカリ。
ところが、陸王に履き替えた。
アトランティス佐山も慌てて駆け寄り、みっともない光景に。
「うちのサポート選手の邪魔をしないでもらいたい」
これには佐山も離れざるを得なかった。
第6話
2018年ニューイヤー駅伝の号砲
ダイワ食品は第2走者がブレーキ
毛塚は控え室で茂木の靴を見て笑った。
茂木は宮沢らを見つけて深々と頭を下げた
「行けー茂木、走れー陸王」
茂木は8位から4位に躍進
強い風の中毛塚に並び、毛塚を風除けに使って、残り1キロで抜き去り、引退を決めた平瀬に託した。
ダイワ食品は2位。
レース後、茂木は宮沢に
「俺、陸王履いてどんどん走りますから」
こはぜ屋メンバーは居酒屋で祝杯。
本格的に陸王を商品化することを決意した。
監督は平瀬に背中越しに「ガンバレ、平瀬」
陸王の一般モデルがついに店頭に並んだ。
アトランティスは陸王を購入し研究した。
縫製技術には舌を巻いた。
デパートはまともに取り扱ってくれない。
売れ行きはまったく売れなかった。
何人かの優秀選手が陸王を履きたいと言っている、と村野が報告。
長男はやろうと元気付けた。
アトランティスはタチバナラッセルの立花社長に100倍の取引をチラつかせた。
銀行・大橋から聞きつけ、宮沢と長男は立花の会社に訪れた。
立花は、取引は3月までと通告した。
立花社長は自分たちが生き残るためにはこの決断しかないと。
帰りにアトランティスとバッタリ。
必ずタチバナさんに負けない素材を作る。
長男が「俺が探すよ」
絶望的なはずなのだが、宮沢は笑っていた。
前回の「陸王」記事はこちら(2017年11月25日)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://ameblo.jp/miyacar/entry-12331140479.html
では、明日。