昨日の夜は平日としては久しぶりに蕨へ。小雨混じりの天候ながらあと5人で100人超で満員表示が出る盛況ぶり。裏でDDT新木場興行が行なわれている中でのこの数字はやはり葛西選手効果もあったようです。ただ恒例の初観戦アンケートでは前日の19時女子プロレスを見て来たという方もおり、さくらさんは感激しきりでした。



入場式は矢野啓太選手以外全員。葛西さんがロープでコケたのはご愛嬌DEATHね。挨拶はメイン組が意識していたせいか、あっさりとみやここさんがマイクをいつもの通り強奪。逆にテンション高かったDEATH。



『アイスリボン・198』
7月7日(水)アイスリボン道場 19時30分開始
観衆95人



◆第1試合 シングルマッチ 10分1本勝負
×星ハム子(7分31秒エビ固め)都宮ちい○
※丸め込む

札幌以来10日ぶりの実戦になったハム子さんをいきなりちいさんが秒殺狙いのウラカン・ラナ。さすがにこれは返しましたが、全体的に動きに精彩を欠いていたような・・・。その分攻撃が単調に感じました。一方ちいさんは最近の好調ぶりが伺える動きともはや立派な技(凶器)と化している絶叫で翻弄。最後は一瞬の隙をついての丸め込み。試合スタイルでは初めて挑むタイトルマッチに向けて好調さをアピールしてました。そういえば前回よりも入場時の表情が明るかったですね。



◆第2試合 シングルマッチ 10分1本勝負
○真琴(9分53秒カベルナリア)帯広さやか×


一部には不満論も出てますが、昨日の帯広さんは何時もより積極的性があったような・・・。ただ確かに座談会で真琴さんが指摘したように下を向く場面も結構目立ちましたね。技は少ないながらもミサイルキックや丸め込みであと一歩まで迫りますが、残り10秒を切ったところで強烈なカベルナリアの前にタップアウト。ただニアロープだっただけに、かつてGENTAROさんが教えていた『タップアウトは3カウントよりも悪い。相手に屈服する屈辱的なことだ』ということを思い出して初勝利目指して頑張ってほしいです。試合後の真琴さんの蹴りは単に試合内容だけではなかったのでは?



◆第3試合 タッグマッチ 15分1本勝負
○葛西純&松本都(13分39秒エビ固め)矢野啓太&市井舞×
※バックスライドボム


まぁある意味『葛西純劇場』といったところでしょう。みやここさんが先発して市井さんと対峙するも、強烈な蹴りに早くも泣きが入る。但し意識的にか相手の足を狙った攻撃はカード決定が遅かったのにさすがに研究熱心なところを見せていました。あとは葛西さんのローンバトル状態。厳しい展開に場外で椅子を取り出し持ち込もうとしたのですが、相手のダブルのドロップキックで撃ち抜かれ、前回バルコニーの序章となった合体技は矢野さんに阻止され、パールハーバーを狙えば市井さんにロープを揺さぶられ失敗と『空気を読まない』相手チームに苦戦しましたが、最後は力技で勝利。とりあえずは都猿気違’s白星スタート。どうやら原則ノーマルスタイルで試合をするみたいなので、お目当ての人にはどう映るのか?タイトルマッチの相手ではハードコアという訳にもいきませんしね・・・このチームは多少無茶な方が似合ってはいるのですが。



◆第4試合 シングルマッチ 20分間勝負
△志田光(1-1)藤本つかさ△
×志田(13分51秒ツカドーラ)藤本○ ○志田(4分59秒片エビ固め)藤本×※ブレーンバスター


注目の同期対決は20分フルに闘うアイアンマンマッチで行うことに。将来を想定し現状の力を試す意味で双方話し合いで決めたようですが、確かに座談会でさくらさんが言っていたように厳しい内容だったのは事実ですね。一つにはつっかさんの指摘通り、志田さんのエンジンの遅さもあると思います。1本取られてからようやく本来の彼女のいい状況を作り出してブレーンバスターで取り返し。確かにこれでは意味が無い。場外戦多発など、お互い意地を出した壮絶な消耗戦となりましたが、最後手詰まり感があった上息切れ状態でドロー。X60挑戦権を賭けた争いは更に混迷を深め土曜日に4WAYマッチ(スクウェアリボン)で行うことに。正直もっと終盤厳しさを前面に押し出した試合になればベストバウトに出来たのですけどね。



座談会の締めでちいさんが、タイトル戦への思いを語った後、なんと葛西さんに来週14日にシングル戦を要求。それに『アイスリボンでは若手と同じ』と受諾した葛西さん。実に懐が深い人です。そんなこんなでそれなりに盛り上がった大会。板橋大会に向けてどう各選手がこれから先意識付けをするか、注目も必要な大会だったと思いました。