調整詰めと均等詰めで文字を整える | まきのゆみの Adobeデザインソフト マスター教室

調整詰めと均等詰めで文字を整える

みなさんこんばんは。
アドビ認定インストラクター★まきのゆみです。


すごく寒くなったり、そうでもなかったり、
毎日いろいろですね。
みなさんは、インフルエンザの予防接種はされましたか?
私は受けに行こうと思いつつ、、、
なかなか行けません。
でも、予防するに越したことはないですしね。
みなさんもインフルエンザには気をつけて下さいね!


さて、本日の授業(エディトリアルデザイン1)
<学習目標>
文字詰め/禁則処理による見た目の違いを確認する



本日は、さまざまな文字詰めをして
違いを検証してみました。


禁則処理については、
前回まとめましたので、
本日は、文字詰めについて
もう少し細かくまとめておきます。
★文字組版ルール:禁則処理
★文字詰め(スペーシング)


文字詰めには大きく分けて、
調整詰め均等詰めの2つがあります。


えんぴつ 調整詰め

タイトル・リード・見出しなどの
文字サイズの大きいものは、
字間を前後の文字に合わせて調整する
調整詰めによる詰め処理を行います。


具体的にいうと、
カーニングによる文字詰めですね。


文字詰め(スペーシング)の回でも述べましたが、
実ボディ(字面)の小さい仮名まわりは
アキが目立ちます。
さらに、文字サイズが大きいと、
余計に目立つわけです。


ですから、仮名まわりは特に
文字詰めの処理を行いましょう。
文字ごとにアキもまちまちなので、
カーニングによる調整が良いです。
手間がかかりますが、丁寧にがんばりましょう!


えんぴつ 均等詰め

本文などは、
文字間を均等に詰める
均等詰めによる詰め処理を行います。


本文で一般的に使われる13Q前後の文字サイズだと、
タイトル等の文字サイズが大きいところよりも
手動で細かく調整しなくても気になりにくいのです。


また、本文のように文字量が多いところで
調整詰めをするのは現実的ではありません。


目安としては、
本文は13Q程度までの文字サイズであれば
ベタ組みが基本ですが、
それ以上の文字サイズ、または必要がある場合は、
均等詰めを行いましょう。
よく使われるのは、0.5H詰めです。


えんぴつ フレームグリッドを使った均等詰め

今回は、インデザインのフレームグリッドを使った
0.5Hの均等詰めをしてみましょう。
★プレーンテキストフレームとフレームグリッド


フレームグリッドを使って
テキストフレームを作る場合、
グリッドツールをダブルクリックすると表示される
フレームグリッド設定の字間
詰め量を指定すれば、
指定量で均等詰めされる
テキストフレームを作成することができます。

アドビ認定インストラクター★マキノユミの活動日記-フレームグリッドによる均等詰め


今回は-0.5Hとしました。
これで、0.5H分均等詰めすることができます。
ちなみに、文字サイズ13Qを0.5H詰めすれば、
字送りは差し引いた12.5Hとなるわけですね。


他に、便利なものとして
グリッドフォーマットパネルがあります。
これは、フレームグリッドの設定を登録しておくパネルで、
テキストを選択してワンクリックで
グリッドの設定を適用することができます。
※プレーンテキストフレームには無効です


1
新規グリッドフォーマットを
Alt(Macの場合はoption)を押しながらクリックすると、
ダイアログを表示させ、指定しながら作成できます。

アドビ認定インストラクター★マキノユミの活動日記-グリッドフォーマットパレット


2
グリッドフォーマットの編集画面で
必要な設定を行います。
均等詰めに関しては、
フレームグリッド設定と同様、
字間に詰め量を指定します。

アドビ認定インストラクター★マキノユミの活動日記-グリッドフォーマットの編集


3
テキストを選択して、
登録したグリッドフォーマット名をクリックします。


ちなみに、グリッドフォーマットパネルに
最初からあるレイアウトグリッドをクリックすると、
レイアウトグリッド設定と同じ設定の
フレームグリッドになります。
レイアウトグリッド設定と
フレームグリッド設定で作成したグリッドの設定が
一致しない場合に使います。


受講生のみなさんには、
ベタ組み・0.5H詰め・1H詰めの3パターンで
文字組みの違いを確認してもらいました。


文字サイズが小さいと
詰めることで読みづらくなることもあります。
先にも述べましたが、
13Q程度までは、ベタ組みでよいかと思います。
文字サイズや書体などで違いは出てきますので、
いろいろと検証して、
美しい文字組みの勘を養っていきましょう(^^)