【小説】本命チョコの行方(11ページ目) | 携帯小説作家~美羽(miu)~電子書籍にて好評発売中です

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「美味しかった、トリュフチョコ。俺好みの味だったし。ありがとう。」

「・・・・・・えっ?」

「・・・・・・えっ?」



私は、ぼかーんとしたまま奏を見つめる形になってしまった。
どうして、無くしたはずのチョコを、奏は食べたんだ?

っていうか、それは本当に私のだったのだろうか?



「ラッピングって、覚えてる?」

「黒い箱に、青の・・・。」

「トリュフの数は?」

「えっ、六つ・・・、八つくらいだったと思うけど。」

「・・・なんで、食べた?」

「え、あれって、俺のじゃないの?」

「いや、奏のなんだけど・・・。」

「え、どういうこと?」

「私が聞きたい。」