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「美味しかった、トリュフチョコ。俺好みの味だったし。ありがとう。」
「・・・・・・えっ?」
「・・・・・・えっ?」
私は、ぼかーんとしたまま奏を見つめる形になってしまった。
どうして、無くしたはずのチョコを、奏は食べたんだ?
っていうか、それは本当に私のだったのだろうか?
「ラッピングって、覚えてる?」
「黒い箱に、青の・・・。」
「トリュフの数は?」
「えっ、六つ・・・、八つくらいだったと思うけど。」
「・・・なんで、食べた?」
「え、あれって、俺のじゃないの?」
「いや、奏のなんだけど・・・。」
「え、どういうこと?」
「私が聞きたい。」