【小説】本命チョコの行方(10ページ目) | 携帯小説作家~美羽(miu)~電子書籍にて好評発売中です

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幼馴染の時も、付き合ってからもそれは、変わらないことだった。
そして、これからも変わらないと思っていた。


でも、違うんだよね。
お互い、目指している事は違うから大学は別だし。

一緒に通うことも、お昼を食べることも、出来ないんだ・・・。


菜々美ちゃんと亜美ちゃんの言葉が、放課後まで私を悩ました。
二人が意地悪ではなく、心配して言ってくれているからこそ、悩んでしまう。


放課後、家に急いで帰り部屋着に着替えて、チョコを作る。
作りながら、探しては見たけどやっぱり、どこにもチョコは見当たらない。

本当、どこ行っちゃったんだろう。


モヤモヤしているうちに、時間だけが過ぎ、気付けば夕飯時になっていた。
今日は両親共に、泊まり込みの仕事なので帰ってこない。

菜々美ちゃんの言うとおり、チャンスっちゃそうだけど・・・。
いや、自分から誘うのはできるわけが・・・・。



「あやか、どうした?」

「あ、いや。なんでもないよ。」

「そっか。そういえば、あやかのチョコ・・・。」

「あ、うん。それなんだけど・・・。」