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幼馴染の時も、付き合ってからもそれは、変わらないことだった。
そして、これからも変わらないと思っていた。
でも、違うんだよね。
お互い、目指している事は違うから大学は別だし。
一緒に通うことも、お昼を食べることも、出来ないんだ・・・。
菜々美ちゃんと亜美ちゃんの言葉が、放課後まで私を悩ました。
二人が意地悪ではなく、心配して言ってくれているからこそ、悩んでしまう。
放課後、家に急いで帰り部屋着に着替えて、チョコを作る。
作りながら、探しては見たけどやっぱり、どこにもチョコは見当たらない。
本当、どこ行っちゃったんだろう。
モヤモヤしているうちに、時間だけが過ぎ、気付けば夕飯時になっていた。
今日は両親共に、泊まり込みの仕事なので帰ってこない。
菜々美ちゃんの言うとおり、チャンスっちゃそうだけど・・・。
いや、自分から誘うのはできるわけが・・・・。
「あやか、どうした?」
「あ、いや。なんでもないよ。」
「そっか。そういえば、あやかのチョコ・・・。」
「あ、うん。それなんだけど・・・。」