粛正のアジング
「書かん方がいいっすか?」
「おみゃ~、釣れんことは恥ずかしいことじゃないんぢゃ!書け~!」
さすがは師匠兼宿敵!
頂点に君臨し続ける最も簡単な方法は、自分より能力の高いものを傍に置かない事だ。
そんな、お山の大将を気取らないよう、HJ研究会では、スーパーエキスパート酒巻をワタシが、ワタシをみっち~師が、みっち~師を●●●●が粛正するようなシステムが自然と出来上がっている。
当たり前だが、逆に粛正されることもしょっちゅう。
大事なのは「オレもまだまだ修行が足りん」と、互いの驕りを正し、向上していける関係が継続することだ。
無駄書きが長くなったが、みっち~師とは今シーズン初アジング。
シャローを捨て、深い桟橋に狙いを絞った。
そこには地元の毎日来ているというおっちゃんコンビがいる。
おっちゃん達は私達と反対の潮が当たる面、おっちゃんAだけポンポン釣っており、もう片方おっちゃんBはポツリポツリ。私達はサッパリ。
師の記事に「ハンマーで殴られた気分。アジがいるのに釣れない」とあるが、このこと。
おっちゃんBは横で同じことをしても釣れないと言う。
不思議に思って見ていたが、特別な技を使っているようには見えない。
チョットした違いによる精度だろう。
しばらくすると潮が変わり、私達の面に当たるようになってきた。
おっちゃん達もこちらに来て4人で狙う。
師はよく、「アジは釣らなければ分からない」と言うが、
ワタシは「そんなはずはねぇ!」と思っていた。が、やっと理解した。アコウはその時釣れなくても、ボトムの状態が分かるので、後はタイミングを考えればよい。釣れなくても分かることが沢山ある。
しかし、(シャローや明確な付き場がある場合を除く)こういった水深のあるポイントの潮に付く小隊アジは、アジのバイトから再現性を推測するしかワタシは知らない。シャローは2次元的に追えるが、ディープは3次元的(横移動と縦移動)に追わなければならないのでワタシにはむずかしい・・・
頭をフル回転させるが、アジ1匹にたどり着けない。
正面(潮上)に3g+0.5gJHをフルキャストし、フォール(ドリフト)とリトリーブを織り交ぜて、小さな群れがどこにいるか?を常に意識する。カウントダウン後の各層水平スイミングなどワタシには出来ないが、フォールと巻き上げでなら全層を探れる。
なぜ、3g+0.5gJHをフルキャストしたかと言うと、みっち~師とおっちゃんたちがそれを使っていたから真似した(笑)
そして、なぜかワタシにだけバイトが続けて・・・尺クラスを3本釣る事が出来た。
フルキャストしてからのカーブフォールでかなり深いところであたる。
3g+ジャズ・鯵ヘッド0.5g+マリア・シーモンキー1.2(クリアグリッター)
これを偶然で終わらせると次回釣行の役にたたないので分析してみた。
みっち~師やおっちゃん達の竿は6フィート前半から7フィート程度に対し、ワタシは8フィート2インチ。段違いの飛距離だ。遠くに飛ばせるということは、深くフォールさせれるということ、だと思った。
同じポイントで6時間近く粘って3匹。だが、今までで一番頭を使った釣行だった。
ハッキリ言って、みっち~師はメチャクチャ悔しそうだった。エキスパートをやっつけると一緒に行ってくれなくなる傾向があるのは全国共通なようだが、みっち~師はいつも遊んでくれる。
ワタシも師の様な器の大きい釣り好きオヤジになりたいものである!
まぁ・・・いつか超えますんで、首洗って待っていて下さい!
それにしても・・・アジ3匹釣ったくらいでこれだけ語るのってワタシくらいじゃね・・・(笑)