母親を亡くして、
「なぜ優しくしてあげなかったのだろう」
といった後悔を何年も引きずる人がいます
子は老親に対し、例えば急に電話で
「話したいことがあるんだけど」と言われたら
「忙しいのに!」と、
ついぞんざいな態度になりがちですが、
後になって悔いのない関わりが大事です
愛着の対象を亡くした現実は、
後から変えられません
でも、子が思う”故人の位置付け”を
変えていくことは、後からでも可能です
故人を巡る葛藤を消化し、
心の中で位置付けをやり直すことで、
愛着は永遠に続きます
そのために故人への思いをノートに書いたり、
人に聞いてもらったりすると効果的
複雑な思いを言葉にすると
気持ちが整理されるからです
「母は心の中に生きていて元気をもらっています」───
こうした感情になれれば、
母親が以前よりも身近な存在として、
子の支えになっていると言えるでしょう