「今日は話を聞いてもらって元気になった」
こうした経験を持つ人は多いのでは
私達は、自分が「話す」ことが
相手を励ますことだと思いがちです
しかし、「聞く」ことが最大の励ましになる場合もあります
過去の辛い記憶は「画像」のようなものであり、
なかなか心から消えないものです
しかし、それを誰かに語ることによって、
記憶は「テキスト(文章)」へと
変換されて軽くなります
つまり、話を聞いてもらうことで心の重しが取れ、
生きる力が湧いてくるのです
「聞く」という行為には相手への「理解」と「共感」があり、
「尊厳」があります
人々の悩みの声、悲しみの声、あらゆる声に耳を傾け、
慈愛で受け止め、応えていく
それは単なる「同情」とは違います
真の「優しさ」には、相手の思いを
真正面から受け止める人間としての強さと、
深き信念が必要です
それを培う原動力が、今、必要とされているのです