NHKの連続テレビ小説の脚本を、
初めて担当することになった内館牧子さんが、
先輩の橋田壽賀子さんから言われた教えがあります
「出し惜しみしちゃダメよ」
内館さんは、これまで書きためていた原稿を全部捨て、
一から書き直したといいます
1回15分間のドラマを、半年も続けるためには、
”見どころ”を小出しにしたくなるもの
しかし、それを惜しまずに使い切り、
また一から、生みの苦しみを始める
この労作業の積み重ねが道を開くことを、
橋田さんは教えたのです
見通せない未来を考えながら、何をしようか迷うより、
目の前にある課題に没頭する
力を余さない
そう決めて取り組むと、周囲も見違えるほどの成長を
遂げることができます
限界は、全ての力を出し切ってこそ見えてくるもの
そして、その限界の壁は「終わり」ではありません
壁を苦労してよじ登った時、次の成長への地平が、
開けてくるものです
「全力でやり切った」という事実が、
自分に新たな力を注入してくれます
人間の成長に限界はありません