「地域包括ケア」という言葉を耳にします
医療、介護、福祉などの垣根を超えて、
地域で住民の生活を支える仕組みです
岩手県の沢内村は戦後長く、
一人の医師もいない無医村で、
豪雪、貧困に苦しむ村でした
しかし、村長、村民の努力で日本で最初に
「乳幼児死亡率ゼロ」を達成するなど、
医療・介護・福祉全体を総合した取り組みは
”奇跡の沢内生命行政”と呼ばれ、
「地域包括ケアの先駆」として今、
脚光を浴びています
沢内に長く関わった保健師に話を聞く機会がありました
まだ”新米”だった時に、先輩と一緒に行った家───
そこには玄関の扉さえなく、むしろがぶら下がるだけ
極貧の生活を目に「新米の私は尻込みしました」
先輩は強く言ったそうです
「私達が見捨てたら、支える人は誰もいないのよ」
この言葉が、その後の人生の”背骨”になったといいます
目の前に、困難に直面している人がいる
できることは限られ、時間も掛かるかもしれません
しかし、差し伸べた手を離さないようにしよう
支え、共に歩む一歩一歩が、
”奇跡”を起こすことを信じたいですね