世界最長の海底鉄道トンネルは青函トンネル
その工事は、異常出水事故など問題の連続でした
34人は殉職
工事の指揮者も「100のことをやったとすれば、
成功したのは本当にせいぜい10ぐらい」
と述懐しています
しかし、彼らは「失敗」の一つ一つの意義を
見い出しました
「その10で、人間が育ったんじゃなくて、
残りの90で若い技術者が育っていった」
「試行錯誤のないものに進歩はあり得ない」
24年に及ぶ難工事は、
若い世代へ技術を繋ぐことなくして、できなかった
生誕150年の文豪ロマン・ロランは
「人は望むとおりにことができるものではない」
「肝腎なことは、ねえ、望んだり生きたりするのに
飽きないことだ」と
新幹線もトンネルも、山のような失敗を重ね、
それでも望みを捨てなかった人々の結晶です
「希望」の持つ偉大な力を示しつつ、
新幹線が北海の大地を走り始めました