先日、友人家族との会話で聞いた体験談です
先の戦争のさなか、戦場の父から
家族のもとに一葉のはがきが届いた
文面は「元気か」の一言だけ
その3文字に家族はくぎ付けになったといいます
家族は、たった3文字から、
異境の地で生死の境にありながら、
自分達を思う父の魂の叫びを聞いたのです
父そのものを「見た」とさえいえます
言葉の力とは、言葉を生み出す人の「心」
の強さであるに違いありません
文豪トルストイが書き残した格言に、
「銃弾で受けた負傷はまだ治るけど、
言葉によって与えられた傷は、
けっして治らない」と
言葉は「武器」です
人を不幸に追い込む凶器にもなれば、
心と心を結び付け、生きる力にもなります
言葉が氾濫する社会だからこそ、
相手を思う心が結晶した言葉を、
紡ぎ出していきたいですね