元気がなかった近所の少年に声を掛けると、
「あのね」と悩みを打ち明けられました
前日の夜、両親が口喧嘩をしたといいます
それを見た彼は「胸がギューッとなり、
ボロボロ涙が出て、心が痛くて痛くて・・・
僕はどうしたらいいの」
これほど無垢で小さな心に、
どんな励ましの言葉を掛けたらいいか、
考え込んでしまいました
すると隣にいた少女が、
「そんな時はね」と口を開いたのです
「うちのパパとママも時々、喧嘩をするよ。
そうしたら私は『ストップ!』と言って、
2人の間に割り込むの」
そして少女は、両親の手を片方ずつ握り、
父親を見て「ママに言いたいことは、
私が伝えるから内緒話で教えて」
と耳を貸すしぐさをするのだといいます
引っ込みの付かない父親は無言だが、
少女は「ふむふむ」とうなずき、
「喧嘩しても解決しないね。ママごめんよ」
と勝手に代弁する
すると3人で大笑いして、喧嘩は終わるといいます
見事な解決法に恐れ入りました
憎しみは憎しみを生み、「分断」をもたらします
分かり合おうとする努力が和解、
ひいては団結を生みます
人間同士の付き合いに本質的な違いはないはずです
人と人、心と心、日々の行動の中に、
平和の種は詰まっているのです