ハーバード大学では毎年9月、
「イグ・ノーベル賞」の授賞式が行われます
ノーベル賞に対抗し(あやかり?)、
「人を笑わせ、考えさせる業績」に贈られる賞で、
今年も受賞者が発表されました
日本人も毎年のように受賞し、
”バナナの皮が滑りやすいことを証明”(物理学賞)など、
授賞理由だけで笑わせる
一方、水爆の父E・テラーの
”「平和」の意味を変えることへの生涯にわたる努力”
に「平和賞」を贈るなど、風刺も効いています
笑いにも、いろいろあります
素性や身体的特徴をからかう、
人を見下す笑いをテレビなどで見受けますが、
そこに知性は感じられません
人の心を温める笑い、
権力悪を白日のもとにさらす「武器」としての笑いに、
知性は薫ります
ヒトラーを痛烈に皮肉ったチャップリンの映画「独裁者」
のように───
知性は知識の量だけでは測れません
知性を「何のために」「どのように」
使うかによって決まるのです