「確かに(こころ)はだれにでも見えない/
けれど(こころづかい)は見えるのだ」
「同じように胸の中の(思い)は見えない/
けれど(思いやり)はだれにでも見える」
詩人・宮澤章二さんの詩の一節です
「こころ」を「つかう」、「思い」を「やる」───
つまり、心や思いは、具体的な行為に表してこそ、
相手に伝わるものです
近代看護の礎を築いたナイチンゲール
教え子が、不規則で激務の仕事に
就いていることを熟知する彼女は、
手紙を送る際、いつもこう書き添えたといいます
”私が何かの役に立てるなら、
遠慮せずに言ってください”
その心遣いに、弟子達は困難に立ち向かう勇気を
貰ったに違いありません
一人一人の性格や家庭・仕事の環境を熟知し、
子供や親族へも心を配る
通り一編の話だけでは人は動きません
心を砕いた一人への励ましから、万波が広がる───
この鉄則を忘れてはいけないのです