最近、郷里での母の墓参りから戻った女性と
語らう機会がありました
幼い頃、彼女と兄、そして母の3人家族は、
ずっと貧しい家庭でした
それでも母は、「貧乏できるのも、今のうちだよ!」
と気丈だったといいます
彼女の誕生日に一個のショートケーキしか
買えない年がありました
母は子供達を卑屈にさせまいと知恵を絞ったのです
「母は、兄に半分に切るように言い、
私にどちらかを選ばせたんです。
食いしん坊の兄ったら、定規まで使って・・・」と、
当時を語る彼女は泣き笑いでした
母はその後、パート先で正社員となり、
子供達を大学に送ったのです
在りし日の母を語る彼女は、
終始、お腹を優しくさすっていました
この秋、母親になるそうです
”お母さんに負けないお母さんになります”
と墓前で誓ったといいます
心豊かな思い出を刻んだ夏
新たな決意と未来への希望を胸に、
本年後半へ、我が人生の秋へと歩き出しましょう