はがきの裏面いっぱいに、
色鮮やかなアジサイが描かれている
隙間を埋めるように
「会うたびに、いつも元気をもらっています」との文字───
この絵手紙を受け取ったのは、車いす生活の男性
絵手紙を作って送ったのは、男性の後輩でした
大病の後遺症のため、車いす生活になった先輩を昨年、
訪ねて驚いたそうです
「先輩は、きっと落ち込んでいるだろうと思ったのです。
それが、ものすごく元気で・・・
かえって自分のほうが励まされました」
後輩も2年半前、病を患いました
がんの診断だったのです
1人暮らしで身近に相談相手がおらず、
不安で胸が押し潰されそうになる時もありました
乗り越えることができたのは、仲間の励ましでした
先輩の姿に奮起し、今年の年頭、
決意を歌に託したのです
「病に打ち勝つ/弱い心に/負けまいと/・・・」
負けないでほしい、幸せになってほしい───
そんな思いのこもった言葉は、どんな薬よりも、
人に生きる力を与える場面があります
励ましの”連鎖”の素晴らしさを、
2人の男性の振る舞いから、あらためて知らされました