ある少女が、11歳の時に脳腫瘍になり、
14歳で亡くなりました
しかし、病院の大人の人達にも
「明るさを分けてあげる」くらい快活に振る舞っていました
そして最後に家族に、にこやかに、こう語ったそうです
「もし、この病気、お父さんがなったらどうする?
困るでしょ!お母さんがなっても困るし、
弟がなったら乗り越えられない。
だから、私がなってよかったんだよ」
「私は、きっと生まれる前に、こうなることを
約束してきたんだと思うの。
だから私を知っている人達が、私の姿を通して
何かを感じてくれたら、それで幸せ」
私も、少女の闘病を聞いて、「バラ」の花を贈りました
葬儀には、長い長い弔問の列が続きました
14年半の生涯に、千人を超えるであろう人々に、
少女は語り続けたのです
彼女は「勝った」のです
私はそう思います
全部、意味があったのです
自分の戦いで、自分の苦悩に意味を与えたのです
あえて願って、苦しみの姿で生まれ、
その苦しみと戦い、打ち勝つ姿を見せたのです