ヤマアジサイの一種、
シチダンカは何故「幻の花」なのか
江戸時代末期、日本に西洋医学を伝えたシーボルトは、
植物の採集・研究にも傾注しました
研究は『日本植物誌』に結実し、
その中でシチダンカを紹介しています
が、花そのものは見つかりませんでした
六甲山で発見されたのは1959年
シーボルトが紹介してから
約130年が経っていました
アジサイの花言葉は多くあります
「忍耐強さ」は、花が咲く期間の長さに由来します
開花後の日数等によって色が変わることから
「移り気」という花言葉もありますが、
裏を返せばこれも、どんな境遇にも
精一杯生きていくアジサイの、
”負けない強さ”の表れともいえます
星のような花の形から「星咲き」
とも呼ばれるシチダンカ
忍耐強く、花を咲かせてゆく、
人の笑顔のように見えました