決意を決めて、ぎゅっと拳を握る
親愛の情を込めて握手する
相手の肩をぽんとたたいて励ます
小さな孫の頭をなでる───
それぞれの「手」には、それぞれの「思い」が
こもっています
手はただ動くのではなく、いつも奥に心が控えていて、
これがものを創らせたり、働きに喜びを与えたりする、
ということだと思います
「手」は、その人の「心」でもあるのです
入院中、女性の看護師が優しく手を包み、
さすってくれた、あの時の温かい真心が
忘れられない、と聞くことがあります
病気のおかげで、あの手この手で
人を励ます自分になれた、と感謝を綴る人もいます
心は心を動かすのです
しかし、言葉や行動にしなければ、
心は届きません
照れくさがらず、臆病にならず、言葉にする勇気、
ちょっと手を差し伸べる勇気
そこに温かい友情が通い、
「励まし社会」の扉が開かれていくのです