石川啄木の「ふるさとの訛なつかし停車場の
人ごみの中にそを聴きにゆく」
という有名な歌がありますね
自分が暮らす地域の言葉である方言は、
伝達手段としては共通語に及びませんが、
心を伝える言葉として、共通語にない重みがあります
島崎藤村も「血につながる故郷・心につながる故郷・
言葉につながる故郷」と言っていますが、
言葉は故郷であり、人と地域をつなぐ
一種の箍のような働きをすると思います
人に国籍があるように、
言葉には故郷があると思います
今、世界は英語が科学や学問などの分野で
共通言語となっています
英語は便利ですが、
世界が英語ばかりではどうでしょう
これは日本でも同じだと思います
どこに行っても通じますから、
共通語は便利ですが、その地域の言葉は、
その地で暮らす人の思いを
伝える力があると思いますし、
深い味わいがあると思います
暮らしに便利な共通語を使いながら、
自分が生まれ育った故郷の言葉を
いつまでも大切にしてほしいですね