人間は誰しも、「いつかは」自分は死ぬと知っています
しかし、あくまで「いつかは」であって、
まだまだ先のことだと思っています
若者は勿論、年をとっても、
否、年をとればとるほど、
「死」から目をそらす場合があります
しかし、人生の実相はどうか
実は人間、次の瞬間には死んでいるかもしれません
地震、事故、急病その他、死の可能性は
「いつでも」あるのです
それを忘れているだけです
「死は自分の前にあるのではない。
死は背中から自分に近付いてくる」
と言った人がいます
「いつか頑張ろう」「これが終わったら頑張ろう」
と思っているうちに、
あっという間に年月は過ぎ去ってしまいます
気が付いてみると、何ひとつ、
生命の財宝を積まないで、
死に臨まなければならなくなっている
それが多くの人の人生でしょう
その時に後悔しても遅いということです
よく考えてみれば、死が三日後であっても、
三年後であっても、三十年後であっても、
本質は同じなのです
だから、いつ死んでもいいように、
「今」を生きるしかないのです
「死」を意識することが、
人生を高めることになります
「死」を自覚することによって、
「永遠なるもの」を求め始めるからです
そして、この一瞬一瞬を大切に使おうと
決意できるのです