世界を分断したベルリンの壁が崩壊し、25年
先日、記念式典でドイツのメルケル首相が
語っていました
「変革を求める市民の勇気がなければ、
ベルリンの壁が崩壊することはなかった」
「市民」の中心は若者でした
ある時、旧東ドイツのライプチヒで、
宗派を超えて「平和の祈り」をささげた後、
民主化を訴える行動をするようになったのです
回を重ねるたびに参加者は増え、
7万人に拡大しました
彼らの合言葉は「我々こそが人民だ」
人間として人間の権利を堂々と訴える───
それは、冷戦下の共産圏では特別なことでした
市民は平和的な対話を呼びかけ、
治安部隊との衝突を回避
非暴力の無血革命は
”ライプチヒの奇跡”ともいわれました
”21世紀も22世紀も残るだろう”とされた壁は、
冷戦の象徴であり”越えられないもの”
”変えられないもの”の象徴でした
それは、人の心にも築かれていたといえます
無力感の壁が崩れたこと自体に、
意義があるのです
民衆の勇気ある行動が結集する時、
打ち破れない壁はないのです