「そろそろ昼だね。ランチ食べに行かない?」
「どこに行こうか」
昼時のオフィス街では、
こんな会話があちこちから聞こえてきます
上司と部下、同僚同士、先輩と後輩・・・。
どんな関係であれ、一つの食卓を囲むことで
会話は弾みやすくなります
古来、人は「食」を通して、
円滑なコミュニケーションを図ってきました
「同じ釜の飯を食べた仲」というように、
食を共にすることは仲間意識、
共同体意識を高めます
同じものを食べた経験と共に、
食を通したコミュニケーションの力が大きいのです
昨年12月、「和食」が
ユネスコの無形文化遺産に登録されました
登録されたのは、
日本の伝統的な食文化です
日本は豊かな自然に恵まれ、
多様な食材が山海から得られます
このような自然風土が、
日本独自の食文化を育んできました
豊かな食材と、その持ち味を生かした調理法、
栄養バランスに優れた献立はもちろん、
日本人が育んできた、おもてなしと感謝の心が
評価されたといってもよいでしょう