先日、「人間教育セミナー」に行ってきました
180人に及ぶ男女青年教育者が合唱した時のこと
参加者の50代の男性は
「生まれて初めて歌を聴いて号泣しました。
日頃の苦労や思いが伝わってきました」
と声を寄せています
過酷な教育現場の様子が
一般にも知られて久しいですが、
特に経験の浅い若い教師は日々、
悩みの連続です
大会で発表された実践の中にも、
生徒への接し方に失敗し、
自己嫌悪から何度も心が折れそうになった
という報告がありました
しかし、周囲の励ましの力に支えられ、
使命の道を見失わず歩き始めた姿には、
言葉以上の説得力があります
楽聖ベートーベンが「苦悩を突き抜けて歓喜へ」
と手紙に綴ってから、今年で200年目を刻みます
苦悩の果てに、子供達の輝く笑顔を見る歓喜も
格別だと思います
合唱メンバーの一人一人にも、
それぞれのドラマがあるに違いありません
歌声には、苦難に挑戦する力強さが
溢れていました
「教育のための社会」とは一面、
励ましの社会でもあるのです
無限の可能性を秘めた子供達を育むために、
いかなる労苦も厭わない───
そんな教師、大人を励ます社会を
つくっていきたいですね