娘が14歳の誕生日を迎えた
だが父は、贈り物も、
直接、声を掛けることもしてやれない
せめて手紙を書くことにした
父とは、インドの初代首相・ネルー
独立闘争に身を投じて獄中にいた時、
愛娘のインディラに手紙を送った
満足に教育を与えてあげられない娘のために、
世界史を綴る
その数197通
手紙は後に、名著『父が子に語る世界歴史』となり、
娘も父の心を継いで首相になった
曽祖父の代から続く老舗旅館を営む友人がいます
彼の父が亡くなった時、
遺品から、彼の大学受験前に新聞に掲載された、
小欄の切り抜きが見つかりました
内容は、不登校を乗り越えて
大学進学を勝ち取った彼の話題で、
「”うちの子には、無理では”などと、
少しでも思ったらダメ」とありました
掲載当時、受験を勧める父に、
彼は反発することもありました
そんな彼を信じ続け、生きる力をくれた父
どんな思いで記事を見ていたのだろうと、
こみ上げるものがあります
子を思う気持ち、誇りを持って信念を貫く姿に
勝る贈り物はありません