幼き日の米長邦雄永世棋聖は、
数えきれないくらい『天才』と呼ばれましたが、
実は米長少年は、詰め将棋のルールすら
分かっていなかったのです
”当てずっぽう”の正解だったのです
しかし、「将棋を知らなくて答えを出したのなら、
なおいい。天才だ!」と、
先生は繰り返したのです
すっかりその気になった米長少年は、
「天才」の名に恥じないよう努力を重ねたといいます
誰もが、いかようにもなれる可能性を秘めています
しかし、自分ではそれを、
なかなか信じ切れないもの
その”不信”を打ち破る確信の一言が、
人生を大きく開いていくのです
あまりに人が自分を褒める時は、
「どんなふうにでもなろう」という心が
出てくるものです
これは、「褒める言葉」から起こるのです
他人のあらも目につき、
つい叱りたくなる時もあるでしょう
そこを我慢し、大袈裟に褒めるくらいが、
ちょうどいいのです