家族連れで、賑わう水族館
近年の人気者はクラゲです
ふわり、ふわりと気ままに漂う姿に何とも癒やされる
6月にリニューアル・オープンした
山形の加茂水族館は、
世界一のクラゲの展示数を誇ります
今でこそブームの火付け役として有名ですが、
十数年前までは小さな、ありふれた水族館でした
来場者が減り続け、閉鎖寸前に
その危機を救ったのが、小さなサカサクラゲでした
展示したところ意外にも好評で、
経営回復のきっかけに
同館の村上龍夫館長はかつて、
このように話されています
「もし、設備や人材に恵まれていたら、
今の加茂水族館はないだろうな。
問題点が出るたびに、
知恵を絞りながら前進することで、
力をつけてきたんだから」と
この話題に、思うことが二つあります
取るに足らないと思える存在にも、
生かせる道があるということ
もう一つは、クラゲのヒットは偶然だけではなく、
与えられた条件の中で最大限の知恵と努力を
振り絞ってこそ生まれた、ということです
人間、学ぼうと思えば、
どんな存在からも学べます
クラゲがそれを教えてくれているのです