国語辞典を開いても見当たらない
一般的とはいえないような言葉って
沢山ありますよね
そうした言葉の用例を日々、
集めているのが、国語の辞書を編纂する人達
新聞や書籍、広告などの活字だけでなく、
人の会話にもアンテナを張っています
辞書を編纂する男性の話ですが、
夫人と会話をしていた時、
彼女がある歌手のことを
「ふつうに上手いよね」と一言
その瞬間、男性は会話を中断し、メモ
この場合の「ふつうに」は
「癖がなく、誰から見ても」と解釈すれば近い、と
そんな積み重ねが辞書に結実するのです
辞書は”かがみ”といいます
今使われている言葉を映す「鏡」であり、
言葉を正す「鑑」でもあるのです
時代によって意味や用例が
変化することもあるのが言葉ですが、
「正しくは、こうです」という規範も大事
「鏡」と「鑑」のどちらに重きを置くかが、
辞書の個性になるのです
言葉に携わる者には、
その正しさ、美しさを守ると同時に、
豊かにする役割もあります
陥れる言葉、さげすむ言葉、からかう言葉を遠ざけ、
励ます言葉、癒やす言葉、称える言葉を、
彩り豊かに使いたいですね