独創的な仕事のできる人は、基本がしっかりしています
例えば芸能の世界でも、
盤石な型を体得して初めて”型破り”ができるのであり、
それを欠いては単なる”形無し”といわれます
独創と我流は違うのです
型、基本とは先人の成功と失敗の蓄積から抽出された
「これだけは必要」というエッセンス(精髄)です
これに学ばない手はありません
その土台の上に、さらなる高みを目指す努力が、
創造する「力」を生むのです
美容師として第一線を走り続ける友人
確かな技術と、組合で要職を歴任した手腕を買われ、
美容技術の競技大会で審査員も務めています
その彼の言葉が実に重い
「この道は、身につけた地力が正直に出てしまう」
時代の変化を敏感にキャッチし、
流行の最先端を行く業界だからこそ、
一にも二にも必要なのは、
基礎技術の習得なのだといいます
そこで手を抜いた人が、
いくら斬新なヘアデザインを考え披露しても、
「それは、奇をてらった程度のもの」と、
彼は手厳しいです
基本を積み重ねる人に、
”どう苦境を打開するか”
”どうしたら、あの人を立ち上がらせることができるか”
という智慧と創造力が、湧き上がってくるのです