4月に世界文化遺産登録が勧告されて以来、
観光ブームに沸く群馬の富岡製糸場
先月21日に正式決定され、
夏休みも、賑わいが続きそうです
操業停止から27年が経ちますが、
開業当初の建造物が良好に保たれているのには、
理由があります
採算を度外視して、毎年、多額を費やし、
保存に努めてきた企業の信念が、
各紙に報じられています
87年の閉所式で、当時の社長は明言しています
”工場が物心両面で若々しく活気をもって
生き永らえていくよう、今後も管理・運営を図る。
単なる遺物や見世物にするつもりはない”
人々の心に、何かを生み出し続けてこそ、
「遺物」でなく「遺産」といえるのです
だが、新たな使命を得て、生き続けるには、
それを継承するための努力があってこそです
その精神に学び、後に続く人がいる限り、
歴史は「鑑(かがみ)」として光り続けるのです