近年、コウノトリやトキなど、
絶滅の危機を乗り越えつつある鳥たちの話題を、
多く耳にするようになりました
鳥たちのエサ場となる水田に、
冬も水を張り続けたり、
化学肥料の使用を減らしたりして、
多種多様な生き物が暮らしやすい場を作り出す
営農者も増えています
手間はかかるが、取れたコメにブランド価値が付き、
多くの消費者に支持されています
都市住民や子供向けに農作業体験や、
水田での生き物調査を行って、
生物多様性を体感できる場を
設けているところも多くあります
地球上には、3000万種ともいわれる
多様な生き物が生息しています
酸素や水、土壌が適切に供給される背景には、
無数の生き物たちの連鎖があります
食料、医薬品、木材など、
生き物の恵みがなければ、
私達人間は生きていけません
生物模倣という恩恵も受けています
例えば、カワセミのくちばしの形をヒントにして
新幹線を設計し、空気抵抗を減らすなど、
自然界の知恵に学ぶ技術開発は
数多くあります
一方、人間社会の影響による生物種の絶滅や、
生息環境の悪化は喫緊の課題であり、
早急な取り組みが必要です
尊い”生命の宝の網”を守り、
将来の世代へと受け渡すために、
何ができるか考えたいですね