NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」を
観ている人も少なくないと思います
官兵衛33歳の頃、
織田信長に反旗を翻した武将の罠に陥り、
1年間、牢獄に繋がれます
暗がりで耐える失意の天才を励ましたのは、
獄窓から見える藤の花
出獄した官兵衛は、豊臣秀吉のもとで、
才能を一気に開花させ、
天下統一を助けていきます
吉川英治氏は、
彼が家紋を「藤巴」に改めた理由を、
こう語らせています
「心に驕りの生じたときは、
すぐ伊丹の獄窓を思い出すように、
と希う心からでございます。───
あのころ、日々、仰ぎ見ては、
心に銘じた獄窓の藤花こそ、
申さば官兵衛の生涯の師」と
山があれば、必ず深い谷があります
喜びばかりという人生はありません
必ず辛酸をなめる時があります
その時に見たもの、感じたものを忘れず、
自分を磨き続ける糧としていけるか
そこに、輝きの人生を送る鍵があります
吉川氏の有名な言葉
”苦に徹すれば珠と成る”には、
そんな意味も込められているように思えます